2021年7月6日
聖徳大学が教育学部を来春開設 教科指導法でICT・情報活用・プログラミングを導入
聖徳大学は2日、2022年4月に教育学部を新設すると発表した。これまで「保育の聖徳」として多くの保育士、幼稚園教員、小学校教員を輩出してきた同大の児童学部は、「教育学部」として生まれ変わる。
同学部では、「児童学科」と「教育学科」の2学科を設置。急速に変化する現代社会において、乳幼児保育・幼児教育、小学校教育の諸課題に先進的な対応を目指す。これまで児童学部で積み上げてきた実績を踏まえて、建学の精神「和」に基づく豊かな人間性と教養、最新の児童学・教育学・スポーツ諸科学等の高度な専門性と現場実践力を備えた人材を育成し、教育界および社会の発展に貢献することを目的とする。
児童学科は、幼児期及び児童期を対象とした初等教育の分野におけるこれまでの人材養成や教育研究の実績をさらに発展させ、かかる「新しい時代」に求められる質の高い乳幼児期の教育・保育を担う人材を養成する。幼稚園教員養成、保育士養成、児童心理、児童文化の4コースを設置。それぞれのコースでは、さらに特色ある領域あるいはフィールドを設定し、乳幼児を中心に、次の発達段階である就学後も見据え、広く子どもの発達や環境の問題にも対応できる専門性の高い実践力を育成する。
教育学科は、「新しい時代」で期待される「多様な子どもたちを誰一人取り残すことのない個別最適化された学び」を担いうる人材養成のために、教育学、特別支援教育学、スポーツ科学等の理論と教科の専門性、高い英語指導力とICT活用能力、信頼関係を築く豊かな人間性と、子どもの心身の発達に関する科学的洞察力を備えた教育者・指導者を育成する。小学校教員養成、特別支援教育、スポーツ教育の3コースを設け、小学校教諭、特別支援学校教諭、および各種スポーツ指導員を養成する。
小学校教員養成コース、特別支援教育コースでは、全ての教科指導法でICT・情報活用・プログラミング学習を導入するとともに、小学校高学年における中学校並の教科担任制実施に対応するために他学科履修などを活用して中学校教諭一種、高等学校一種の免許取得を可能にする。また、教育方法と教育課程ではカリキュラム・マネジメント力、授業評価を客観的に評価する授業研究法、特別支援教育コースでは脳科学・遺伝学からみた特別支援教育の実際、特別支援教育教材・教具制作力の育成が図られ、学校現場における専門性の高いニーズに応える。
スポーツ教育コースでは、中学校保健体育免許状相当の科目を開設し体育科の専科指導力を育成するとともに、ジュニアスポーツ指導員、健康運動実践指導者、初級障がい者スポーツ指導員などの資格取得も可能とし、スポーツに関する指導力を備えた人材を育成する。
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