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2022年2月7日
講談社の学習まんが「日本の歴史」、共通テスト日本史Bで何点取れるかを検証
講談社は、同社の学習まんが「日本の歴史」(全20巻)が「本当に大学受験対策の参考書として使えるのか」を確かめるため、1月15日に行われた「共通テスト・日本史B」を使って検証を行い、その結果を4日に公表した。
検証作業をしたのは、「日本一生徒数が多い社会科講師」として人気のスタディサプリ・伊藤賀一氏。 共通テスト6日後の1月21日、新聞の解答速報を見ながら、「共通テスト日本史B」の全32問について、「日本の歴史」全20巻を丹念に検証した。
その結果、掲載が確認できなかった4問以外は、「日本の歴史」の中にそのものズバリの記述があったか、もしくは解答を可能にする重大なヒントがあったといい、採点結果は87点。
一般的に22年の「共通テスト日本史B」は昨年より難化したと言われており、平均点は50点台と予測されている。今回の検証で、採点結果87点だった「日本の歴史」が現行の共通テスト向けということが証明された形になった。
検証を終えた伊藤氏は、「『⽇本の歴史』を読めば『○○巻のこのあたり』と思い出せて便利。内容も学習まんがにしては知識レベルが高く、難関私⼤・共通テストのように、漢字を書かなくてもいい選択問題&初⾒の資料問題が多いタイプこそ、欄外のマメ知識や巻頭資料を含め、しっかり“読んでおく”だけでも効果が得られる」と感想を述べている。
検証の概要
①共通テスト日本史B「大問6 問5」
1945年~55年に撮影された写真の説明として正しいものを選べ、という問題。資料として掲載された福島県松川駅付近の写真は、「日本の歴史」19巻P104でほぼ同じものがイラスト化されて掲載。まんがの中の「急激な経済対策が招いた混乱を象徴する事件」として描かれた「松川事件」を覚えていれば解答可能な問題だった。
②共通テスト日本史B「大問2 問2」
8世紀と9世紀の遣唐使の派遣と文化についての説明を選ぶ問題。「密教の世界を構図化した両界曼荼羅」は、「日本の歴史」4巻の資料ページにカラーで掲載。
③共通テスト日本史B「大問3 問3」
室町時代の運送業者について述べた文章XとYの正誤の組み合わせを選ぶ問題。馬借を描いた「石山寺縁起絵巻」は、「日本の歴史」9巻の巻頭の資料ページに近江国周辺の地図とともに紹介。まんがの中には「近江坂本で馬借が徳政を求め暴れております!」とセリフの中に、正解がバッチリ入るようなシーンも。
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