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2022年9月22日

Qubena活用で「個別最適な学び」に取り組む世田谷区の小中学校/Qubena Action2022報告Ⅰ

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COMPASSは8月20日、「Qubena Action2022 来年度プロダクト発表会」を開催、同社の学習eポータル+AI型教材「Qubena(キュビナ)」を、来年度に大幅アップデートすると発表。あわせて、導入校の教員による座談会や横浜創英中学・高校 校長の工藤勇一氏をゲストに迎えてのトークセッションを実施した。

今回は、「キュビナレッジ・トーク 開発協力校活用校による一歩先の個別最適な学び」授業活用実践レポートと題した座談会の模様を紹介する。

登壇したのは、東京・世田谷区立千歳小学校の坪木有大主幹教諭と世田谷区立桜丘中学校の太田和花奈教諭。進行はCOMPASS取締役でQubenaのプロダクト責任者を務める木川俊哉氏が務めた。

理科・国語・社会のQubenaワークブックの活用事例/千歳小学校

世田谷区立千歳小学校は児童数およそ850人。世田谷区では2020年の3学期からiPadを配付し、2021年からQubenaを使っている。主要なアプリとしては、Teams・ロイロノート・スクールタクトを使っている。3年生以上の全てのクラスで学習タブレットを活用している。

世田谷区の教育方針に沿って、Qubenaも使いながら「個別最適な学び」の実現を目指している。

坪木教諭は「Qubenaは2021年度から導入しまして、最初の1年間は、とにかく計算ドリルの宿題の代わりという使い方が主でした。今年度からは、算数の宿題以外にもいろんな活用法ができないかなと探っている現状です」と語る。

坪木教諭は同校における理科・国語・社会での活用状況について紹介した。


理科では、実験前の安全指導や実験方法の確認にQubenaのワークブック(先生が指定した問題を配信できる機能)を活用。理科室の使い方、ゴーグルをつける、燃えやすいものを身につけないといった、慣れてくると省略しがちなことを、毎回同じQubenaのワークブックを配信することで確認するようにした。安全な使い方を確認してから理科室の実験に入る、ということの習慣化につなげられている。

次に、ワークブックで実験方法を確認。特に技能面を確認することによって、実験と結果の考察にしっかりと十分に時間を確保し、さらに抑えなければならない基本的な知識技能の習得をまたワークブックで押さえる。そして最後の振り返り時間を確保する、といった流れ。

「Qubenaを活用することで実験前の確認や実験方法の確認を短縮でき、実験と実験結果の考察に十分な時間を確保し、協働的な学びを充実させることができました」と、坪木教諭は語った。


国語の活用では、物語文や説明を読む前の語彙の確認や習得にQubenaが使えないか、試みた。どの児童も正確に文を読み取れるように、読解に必要な語彙を獲得できる問題を選んでワークブックを活用した。

「本文中に出てくる語彙をQubenaで事前に確認すると、意外とわかっているようでわからなかった語彙や、自分の曖昧さを確認したりして、どの子も語彙力不足に引っかかることなく物語を読めるようになるというのはすごく良かったなと感じます」と坪木教諭。
ワークブックの正答率を踏まえ、誤答の多い語彙についてクラス全体で確認することもあるという。

児童の感想では、「問題が難しく自分がいつも何気なく使ってる言葉の意味をしっかりと考えることができるいい機会だなと思いました」、「面白かった。思ったより自分に語彙力がないことを知った。普段使っていることばが全然意味が違うことがわかった」などがあったという。


社会では、Qubenaを活用した基本的な知識の保障ということで、児童自身が学習を最適化する試みを行った。歴史の授業において学習の個性化やジグソー法のような協働的な学びの充実を図った取り組みだ。「歴史の授業では、知識量が子供によって大きく異なり、いろいろなことを知っている子もいれば、全然知らない子もいて、すごく難しさを感じていた」という坪木教諭。

Qubenaのワークブックを使うことで、基本的に押さえなければならない知識を保障して、知識の土台をしっかり揃えることによって、児童が自分のめあてを設定して調べる学習ができると考えた。

導入後はなるべく自らの語りを短くして、教科書の内容を確認、NHK for schoolなどの動画学習、さらにワークブックで基本的な知識を押さえた後に調べる時間を充実させる。時間的な余裕を生み出すことができ、4人グループを作ってそれをお互い伝え合う発表を行うなど、協働的な学びを取り入れることができるようになった。

-太田教諭から質問
小学生の子どもたちはQubenaを最初からすんなり入れた感じでしたか?

-坪木教諭
使い方の部分で子どもたちが困ることはないですね。現在は、僕がワークブックを配信して子どもたちはそれに取り組む、という学びが中心なので、中学に接続する上では、自分で問題を選択して解けるような力を身につけさせたいというのが今考えているところです。

英語の授業の中で短時間でも効果的なQubenaの活用/桜丘中学校

世田谷区立桜丘中学校は、3学年各6クラスで生徒数約600人という大規模校。特徴は、校則がなく、服装が自由で、生徒会が様々な企画を実施、宿題は基本的に出さない。また、定期テストがなく、代わりに朝の積み重ねといって朝の15分の学習時間でできるテストを実施しているという、ちょっと特殊な学校だという。

「まず皆さんにご質問なんですけれども、『練習問題を自分で作るのが面倒だなあ』とか、『練習問題をたくさん作ったから、回収した後の丸つけが面倒だな』という悩みはありませんか。そんな悩みを解決してくれるのが、Qubenaかなと思います。なので本校ではQubenaを導入してみました」と、参加者に語りかけた太田教諭。


太田教諭の英語の授業では、教科書の内容から「文法の日」と「本文の日」に流れを分けていている。

「文法の日」は通常の流れだと、「BINGO」「Song」「帯学習」をやった後に教科書本文の復習と、本文法の導入解説などを25分間使って行うが、Qubenaを使った場合は、最後の文法・導入・解説を15分にまとめて、最後に練習問題としてQubenaに10分間取り組むという流れを作った。


本文の日は、通常のときは「BINGO」「Song」に「帯学習」、教科書本文導入や単語・解説で、最後に教科書の音読をしていた。Qubena使用時では授業の最初にQubenaを入れて、前時の文法の復習として活用している。「文法の日」の次の日、次の回という設定だ。なので前回の授業の内容を改めて復習するという意味で取り組んでいる。


太田教諭の授業でQubenaを導入している理由は何か。今までは練習問題として上図右側に載っているような紙媒体のワークシートを撮影してロイロノートで配信したり、紙自体を子どもたちに配ったり、もしくは教科書に載っている練習問題に取り組んでいた。しかしその方法では、終わる時間がバラバラだとか、丸つけをさせなくてはいけないとか、問題数が少なすぎて練習になっているか不安、といった課題があった。太田教諭の理想としては、問題の配信や配布の手間がなくなること、生徒の習熟度別にできること、さらに丸つけをなくすことができればと最高だと考えていた。Qubenaはそうした太田教諭の理想に最適だったのだ。

「Qubenaの利点なんですけれども、私目線だと、まず丸つけを自動で行う、タブレットなので生徒が取り組みやすい、正解か不正解が一瞬でわかる、問題数がすごくたくさんある。また、間違えた問題を自動的に復習させてくれるので、生徒たちが自分たちでできることが多くなり、すごく助かるなあと。子どもたちの目線ですと、まず問題をサクサク解くことができるヒントがついているので自分で取り組めるし、解説がわかりやすい。学校で学んだことが出題されるので取り組みやすい。一度間違えた問題が繰り返し出てくるので良い。このように子どもたちの中で完結できることは利点だと感じています」と太田教諭はQubenaの評価を語る。


上図はまとめテストということで、右側のプリントを、自分たちの実力で解いてみようと取り組んだ結果。Qubenaを使用したクラスは、平均点が10.3点、未使用のクラスは6点という結果だった。Qubenaを使用したクラスの方が確実に良い点が取れたということで、Qubenaで復習をしたり練習問題を解いた時間の有効性を確認したという。

太田教諭はまとめとして、「Qubenaを使用することで、個別最適化された学びの実現ができると思います。教室の中で教員は、子供たち一人ひとりに対応した学びはできませんが、Qubenaを使うことでそれが実現できるのではないかと考えています」と語った。

TALK Theme 「授業をする上で大切にしているものとは?」


-木川
今のお話の中で、お二方ともおそらく何か大切にされてるものがあるのかなと、それは小中学校共通する部分ではないかと思いまして、授業をする上でどういったことを大切にしているのか教えて頂けないでしょうか。

-坪木教諭
私が授業する時いつも考えてるのは、子供たちが将来どういう働き方をするか、どういうふうな働き方をして欲しいかということです。だから勉強というのは、こういう働き方をするから、こういう学び方もできたらいいなっていう感じで考えています。

仕事はやはり楽しく働いてほしいというのがありまして、なので、学ぶことも楽しみながらできるというのがすごくいいなと思っています。

-木川
すごく素敵で大切な考え方だと感じました。その中で、Qubenaというツールが存在したことによって何かその目標に近づけたというのあったでしょうか。

-坪木教諭
Qubenaで大事だと感じるのは、基本的な知識技能の保障という部分で有用だということです。もう一つは自分で欲しい知識やを取りにいける。Qubenaがあると、与えられたものだけでなく、ちょっと上の中学校の数学やってみたいな、と子どもたち自身が取り組んでみることも可能です。今後どんどん働き方が自由になっていく中で、学び方も自由にしていきたい、そうした中で、基本的な知識技能の保障と自分が必要な技能や知識を取りにいけるっていうのがQubenaのすごくいいところだと思います。

-太田教諭
私が授業する上で大切にしているものは、最終ゴールはやはり使える英語というものを目標にしています。海外旅行とか行っても、日本人で英語を喋れるっていうのは海外の人にとってレアらしくて、よく英語うまいねって言われるんですよ。そういう概念を私はちょっと覆したいなって思っていて、将来子供たちが海外に行ったときに、もしくは海外の方が日本に来たときに使える英語になってほしいなって思っています。それを達成するために授業をしているかなあと。

-木川
その中で、Qubenaを使うことによって何かその目標に対して寄与できているのかなっていうところはいかがですしょうか。

-太田教諭
使える英語ということはアウトプットですけど、アウトプットするには3倍の量のインプットが必要だと言われているんです。Qubenaはすごい問題数があるので、そういう同じようなフレーズとか似たフレーズもしくはその場面とかを入れてくれる回数が多いという意味では、その私が言う使う英語に繋がるものかなと思います。

-木川
学校現場でQubenaを活用してくださっているお二人の先生方のご意見やご経験が非常に力強いなというふうに思いまして、今回参加されてる先生方にとっても何かしらヒントになったのではないかなと思います。
坪木先生、太田先生、本日は大変貴重なお話をありがとうございました。

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Qubena Action 2022 報告Ⅱ(トークセッション)はこちら
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