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2023年1月23日

鈴鹿高専、科学と工学を駆使した新型コロナウイルス対策に関する研究を紹介

鈴鹿工業高等専門学校は19日、「Studies to Combat COVID-19 using Science(邦題:「科学と工学を駆使したCOVID-19対策に関する研究」)」をSpringer Nature社から発刊したと発表した。同校の兼松秀行特命教授がアメリカ合衆国ニューヨーク州北部にあるクラークソン大学のDana M. Barry教授とともに、新型コロナ対策にさまざまな工学分野から取り組む科学者たちの成果を編集し一冊の本にまとめた。

クラークソン大学の学長Marc P. Christensen博士(中央)に本を謹呈するDana M. Barry教授とZoomで報告する兼松秀行特命

同書は、ウイルス、特にCOVID-19に関連する現在進行中の最先端研究の優れた事例を紹介。編集をClarkson大学のDana M. Barry教授と高専機構の兼松秀行特命教授が担当し、材料科学を含むさまざまな科学者により執筆された。ウイルス(生物の細胞内で複製する微小感染性物質)、ウイルスが引き起こす様々な感染症(ヒトからヒト、ヒトから他の生物、ヒトから物質を介した感染、など)について、医学研究の視点だけでなく、他の科学分野の視点からも紹介・解説している。

同書の大きな焦点は、COVID-19ウイルスにあてられている。COVID-19の進化、ウイルス粒子の空気感染、さまざまな物質によるウイルス拡散、排水検査によるウイルスの検出、ワクチンや治療薬の開発・試験、将来のウイルスやパンデミックへの備えなどがハイライトとなっている。その中には、米国で感染拡大の震源地となったニューヨークで見られたような、パンデミック時に非常に多くの遺体を適切かつ安全に収容するための葬儀サービスの改革も含まれる。

さまざまなバックグラウンドを持つ技術者や研究者のためのガイドブック(実用書)としても、学術的な教科書としても、非常に有益な内容になっている。

同書の詳細

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