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2023年6月16日
D4cアカデミー、ChatGPTを組み込んだプログラミング支援ツールを開発
データサイエンスの社会実装を目指し、データサイエンス人材育成サービスを提供しているD4cアカデミーは14日、受講生の学習を支援するためにChatGPTを組み込んだプログラミング支援ツールを開発し、オープンソースとしてプログラミング支援ツールを公開したと発表した。
同ツールは、同社が運営するスクール「データサイエンスアカデミー」にて、受講生の指導に利用し始めているもの。プログラミング未経験者がプログラミングに挫折してデータ分析の習得を諦める事が無いよう、今後も継続的にツールの機能をアップデートしていく予定。
同社は、データサイエンス人材育成サービス「データサイエンスアカデミー」を提供している。プログラミング未経験者でも参加でき、未経験者でもPythonやSQLなどのプログラミング言語を使ってデータサイエンスを実践できるよう指導している。しかし、プログラミング未経験者がスムーズにプログラミングを行うことは困難であり、分析を実行したい場合でもプログラムの作成に多くの時間がかかることがある。
従来の受講生は、分析の演習では自分自身で企画した処理を実行するため、教科書の確認やウェブ検索を行い、それに基づいて処理を実装していた。しかし、最近では「ChatGPTとの対話」という新しい選択肢が現れ、ChatGPTからヒントを得ることは非常に有効な手段となっている。
ただし、ChatGPTの利用について、以下の3つのハードルが存在していた。
・受講生が使用している分析環境から、直接ChatGPTに問い合わせるためのツールが存在せず、不便であった。
・良いヒントを得るためには、ChatGPTに対して「取り扱っているデータの項目」など、詳細な前提情報を提供する必要があったが、それを入力するのが大変だった。
・ChatGPTから出力される事=正しいものと受け取ってしまった結果、自分の意図通りの処理をしてない事があるにも関わらず、それに気づけないケースがあった。
このような状況を考慮し同社では、上記の問題を解決するためのプログラムを開発し、リリースした。同ツールはPythonのライブラリとして提供されており、これを使用することで簡単にプログラミングのサポートを受けることができる。
同ツールは、ライブラリをインストールし、OpenAIのAPIキーを入力することで、APIの詳細を理解しなくてもすぐに利用できる。また、以前の課題であった「分析環境上のデータに関する情報を伝える」ことについても、プログラム内で自動的に情報を読み込むため、自分でデータに関する情報を書く必要はない。同ツールを使用することで、受講生はこれまでよりもスムーズに自分の分析を実行できるようになる。
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