2023年6月29日
城南進学研究社、「デキタス」が大分県教委「ICT家庭学習支援システム」に採用
城南進学研究社は27日、不登校児童生徒の家庭での学びを支援することを目的として、同社が運営するオンライン学習教材「デキタス」が、大分県教育委員会の「ICT家庭学習支援システム」に採用されたと発表した。
不登校支援を目的とした、自治体による「デキタス」の採用は、神奈川県横浜市・秦野市・海老名市・奈良県奈良市に続き5例目となる。
文部科学省「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によると、2021年度の不登校の小中学生の人数は24万4940人と過去最多。うち小学生は8万1498人、中学生は16万3442人と、ともに前年度より大幅に増加した。
大分県教育委員会は、不登校の児童生徒とその保護者を支援する関係機関や民間団体の情報をまとめたリーフレット「不登校児童生徒支援ガイド」を作成するなど、不登校支援を積極的に展開。県を挙げて不登校支援に取り組むのは、全国的にも珍しい。
同教材は、全国の中学校の不登校児クラスやフリースクールで多く使用され、その効果が実証されている。大分県教育委員会は、不登校児童生徒が自宅で使用できるICT教材として同教材に着目。「学習のしやすさ」「管理画面の見やすさ」「価格の安さ」が評価され、このたび正式な採択となった。
同社は、中期経営計画の基本戦略として「学びの個別最適化」を追求し、EdTechの有効活用による学力向上モデルの構築を図っている。同時に「SDGsへの取り組み」も強化し、2023年5月には「みんなにまなびをプロジェクト」を発足。オンライン教材を活用して学習機会を広く提供し、「経済的格差・地域間格差の是正」を目指す。
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