2024年1月9日
中学生・高校生のなりたい職業は「国家公務員・地方公務員」が上位= LINEリサーチ調べ=
LINEヤフーは、同社が保有する約650万人以上の国内最大級のアクティブな調査パネルを基盤とした、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」を運営している。LINEリサーチは5日、全国の中学生、高校生の男女を対象に、なりたい職業やその理由、「大人になること」のイメージについて調査、その結果を発表した。
中高生に、将来いちばんなりたい職業を聞いた。
中学生をみると、男子中学生の上位3位は「国家公務員・地方公務員」「スポーツ選手」「YouTuber、Vtuberなどの動画投稿者」という結果になった。
女子中学生では、「教師・教員・大学教授」「歌手・ミュージシャン」「国家公務員・地方公務員」が上位3位となった。
高校生をみると、男子高校生の上位3位は「国家公務員・地方公務員」「システムエンジニア・プログラマー」「医師」となった。「国家公務員・地方公務員」は男子中学生、女子高校生でもそれぞれ1位だが、男子高校生のほうがやや高い割合となっている。また、2022年の同調査で10位だった「医師」が、今年は3位にランクインした。
女子高校生では、「国家公務員・地方公務員」「看護師」「心理カウンセラー・臨床心理士」が上位3位に入った。2022年の同調査と比べると、「心理カウンセラー・臨床心理士」が9位から3位となった。
中高生を比較すると、中学生の上位にもランクインしていた「YouTuber、Vtuberなどの動画投稿者」「スポーツ選手」は、中学生のほうが高校生よりも高めの割合に。「芸能人」「歌手・ミュージシャン」「イラストレーター」も中学生のほうがやや高めだった。一方、高校生のほうが高めの割合となったのは「国家公務員・地方公務員」や「心理カウンセラー・臨床心理士」「設計者・開発者・工業デザイナー」だった。また、「決まっていない・わからない」という回答では、中高生で差はみられなかった。
中高生それぞれの職業に就きたい理由を聞いてみた。
中学生のなりたい職業上位3位では、親の影響だったり、自分が好きなことを伝えたかったり、また、その職種に対する興味だったりと、さまざまな理由がみられた。
そのほかにも、男子中学生のなりたい職業で4位だった「ゲーム業界の仕事」では、プログラミングが楽しいから、ゲームが好きだからといった理由がみられた。また、女子中学生で4位の「イラストレーター」になりたい理由では、絵を描くのが好き、いろいろな人に楽しんでもらいたいといった声があった。
高校生のなりたい職業上位3位では、憧れの人や親の影響、収入面の安定や将来性を考えてという理由や、人の生活を縁の下から支えたいなど、さまざまな理由がみられた。
そのほかにも、男子高校生のなりたい職業で5位に入った「設計者・開発者・工業デザイナー」では、ものづくりが好き、環境問題やロボットへの興味という声があった。また、女子高校生で9位の「イベントプランナー」では人を幸せにする手伝いをしたいなどといった理由がみられた。
中高生に「大人になること」のイメージについて聞いたところ、さまざまな項目があがった。
中学生の「大人になること」のイメージ1位は5割超で「忙しそう」。2位以降は、「疲れそう」「生活するのが大変そう」「好きなことができるようになりそう」「義務や責任が増えそう」が4割台で続いた。
男女別では、男子中学生よりも女子中学生のほうが全体的に各項目の割合が高めとなったが、特に「忙しそう」「人間関係が大変そう」「不安しかない」「大人にはなりたくない」といったイメージは、女子中学生のほうが高い割合だった。一方で「楽しそう」というイメージも、女子中学生のほうが特に高い割合となった。
男子中学生では、「人の役に立てるようになる」「社会をよりよくしていけそう」といったイメージが、女子中学生と比べて高めだった。
高校生では、「義務や責任が増えそう」が1位に。2位以降は、「忙しそう」「行動範囲が広くなりそう」「疲れそう」が4割台後半で続く。中学生と同様に、女子高校生のほうが男子高校生よりも各項目の割合が高め。中でも、「不安しかない」「お金をかせげそう」というイメージは、特に女子高校生の割合が高くなった。
男子高校生では、「人間関係が大変そう」「楽しそう」といったイメージが、女子高校生よりもやや高めだった。
中高生を比較してみると、「好きなことができるようになりそう」「今よりも自由になれそう」「楽しそう」「夢がかなえられそう」「かっこいい」は、高校生よりも中学生のほうが高い割合だった。
一方、「義務や責任が増えそう」「不安しかない」「いろいろな契約や手続きを自分でできる」は、高校生のほうが高い割合だった。
【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の中学生、高校生の男女
実施時期:2023年11月13日~2023年11月15日
有効回収数:1047サンプル
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