2024年3月22日
他校の取り組みが分かる!浦和実業学園高等学校のICTを活用した授業実践事例『英語』を紹介
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より詳しく、楽しく受けられる演習授業
ClassPad.netで双方向のコミュニケーションを実現!
浦和実業学園中学校・高等学校 〈埼玉県〉 荒井廉征 先生 教科:英語 指導学年:二年生
校訓
実学に勤め徳を養う
学問のための学問ではなく、実社会に出て役に立つ学問、実学とは何かを模索しながら教育を行ってきました。世のため人のために尽くす人間の育成を目的とし、挨拶や感謝、奉仕、反省の気持ちを持つ『徳育』にも力を入れております。
ICT教育の課題・テーマ
生徒の主体性を培うためのアクティブラーニングやICT教育
新しい学習指導要領では、『主体的・対話的で深い学び』が掲げられています。実社会で役立つスキルを身につけるためには、アクティブラーニングやICT教育を用いて、生徒の主体性を培っていく必要があると考えています。学びにおいては、教室で生徒同士で意見を出し合ったり教師とやり取りしたりする協働学習が非常に重要であり、オンライン会話ツールを使った画面越しの授業ではなく、学校でみんなが顔を合わせて集まることの意味に繋がってくると思います。
知識を吸収しそれを深めていくには、自学の姿勢が欠かせません。その姿勢が学力の向上に繋がります。その自ら学ぶ姿勢作りは、これまでは家庭学習あるいは塾や予備校といった学校以外のところに任されていましたが、ICTの活用により、学校の授業と家庭を連結できるようになりました。これは非常に効果が大きいと思っています。 当然、協働学習に不慣れなタイプの生徒もいますので、そのような生徒たちをどうサポートしていくかが課題となりますが、教師側の工夫により、かなり改善していると思います。
端末整備状況
本校では公務のDX化を推進するなかで、4年前から教職員にiPadを配布しており、職員会議の完全ペーパーレス化を実現しました。印刷や製本の手間が無くなり、働き方改革に繋がっていると思います。 生徒は3年前から入学時にiPadを購入してもらっていますので、今年度は全生徒が1人1台のiPadを持っている状態です。
ClassPad.net導入に至った経緯と理由
言葉の力を効率的に育むことができるオンライン辞書機能
勉強する上で一番大事なのは言葉だと思っています。特に最近の共通テストでは、全ての教科で読解力が問われていますので、言葉の力を育む必要があります。
また、試験だけではなく、他者とのコミュニケーションや自分の考えを深めていくプロセスにおいても、人は言葉を使っています。豊富な言葉を持ち、それを自由に操って考えを深めていくことが一番大事だと思っています。
ClassPad.netを導入したことで、言葉の力を育むことの効率化が図れております。生徒たちがClassPad.netのオンライン辞書機能を活用し、「これはどうなんだろう」と言葉に興味を持ち、次々と関連した言葉を短時間で効率よく容易に調べられる。そういった点が非常にありがたいツールだと思っています。
授業の流れとClassPad.netの活用方法
STEP1
【問題の演習】
単語の意味が分からなくて英文が読めない生徒は、EX-wordのコンテンツが搭載されているClassPad.netのオンライン辞書機能を使って意味を調べながら問題を解く。
STEP2
【解説】
板書の代わりに、ClassPad.netで作成したふせんを生徒に送信し、そのふせんを見せながら解説。
STEP3
演習の解説にとどまらず、より発展的な内容をふせん機能を使って生徒と双方向でやり取り。
宿題や自宅学習でのClassPad.netの活用機会
以前は宿題を紙で渡していましたが、やってきてくれないことが多く、悩んでいました。宿題にClassPad.netを活用し始めてから、生徒たちとふせんを送り合うようにしています。
添削を送ってもらったときの喜びは生徒たちにとって結構大きいようで、宿題もきちんとやるようになりました。
今では放課後、毎日問題を生徒へ配信し、課題のやり取りをしています。
導入前と導入後の変化
ClassPad.netを使うようになってからは、より大事なことだけを板書し、その他の項目はふせんで生徒に送るようになりました。
これにより、生徒に理解が得られるような授業展開ができています。元々、板書をするのがあまり好きではないタイプの私にとって、非常にありがたいことです。
また、提出機能を使うことで、今までは聞くことが難しかった内気な生徒たちが持っている良い意見を抽出して、授業に展開できるようになりました。
お気に入りの機能・使い方
英語科としては、生徒が録音したデータを提出できることが一番のお気に入りの機能です。
日本語とは違う発音の仕方を生徒たちがどのくらい理解しているのか、どのくらい言えるようになっているのかを確認するために、ClassPad.netの録音機能を使って提出させています。生徒が今どこまでできているのかがより分かりやすくなったのは、一番大きなポイントです。
ClassPad.netを使用した今後取り組みたい授業
教師と生徒がお互い切磋琢磨し合えるような授業展開を目指したいです。
やはり楽しく授業をするのが一番です。ClassPad.netを使って生徒とのやり取りを大事にしながら、内気な生徒からの良い意見もどんどん抽出していきたいと思っています。
生徒が頑張るだけでも駄目ですし、教員が頑張るだけでも駄目なのが学校の授業です。お互い切磋琢磨し合えるような授業展開に、ClassPad.netを使っていければいいなと考えています。
生徒に聞いた、ClassPad.netの「良いところ」
送受信機能により、課題提出や先生からのアドバイスなどの送受信が、スムーズに行えるようになりました。採点がすぐに返ってきて、評価をすぐに見ることができ、先生からのアドバイスが伝わりやすくなりました。
ClassPad.netが導入されたことで、授業の大切なポイントを手元で見ることができますし、自宅学習でもオンライン辞書機能などが使えるので、とても助かっています。
一番気に入っているのは、単語をその場で調べられることです。ブラウザを開かなくても、ClassPad.netだけでそのまま調べられるのがとてもいいと思いました。
iPadを家に持って帰ることで、学校で出された課題を家でもできるようになりました。
《教師、自治体、学校関係者の皆さまへ》
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