2024年2月16日
他校の取り組みが分かる!大阪産業大学附属高等学校のICTを活用した授業実践事例を紹介
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英語と情報をかけあわせた新しい形式の授業/ClassPad.netの活用でグループでの協働作業がスムーズに
大阪産業大学附属高等学校 〈大阪府〉 市川 典孝 先生 教科:英語 指導学年:3年生
建学の精神
偉大なる平凡人たれ
創立者、瀬島源三郎先生が「平凡な日常生活を大切に送っていくこと、地道にたゆまず努力していくことは偉大なことである」と教え、それは現在の徳育・知育・体育の三位一体教育の実践に繋がっています。徳育を先頭に位置付けたのは知育も体育も徳育の上に育まれると考えられているためです。
学校の教育目的
本校は昭和3年に、大阪鉄道学校として創立されました。現在は大阪産業大学の附属高校として、5つのコースを設けており、それぞれの目標を持つ受験生が、コースを選んで入ってきます。多くの生徒が大学進学を目指し、卒業後はそれぞれ希望の大学に進学します。そういった生徒あるいは保護者のニーズにしっかりと応えていける学校を目指しています。
ICT教育の課題・テーマ
年齢問わず、すべての先生がICTを推進できる環境づくりに力を入れています。
ICT教育推進については、本校は残念ながら、全国あるいは大阪の他の学校に比べると後発ではありました。そこで新たにICT教育を推進する部署を立ち上げ、ベテランの先生から若い先生まで、すべての先生がICTを進めていくための環境づくりを大きな課題として取り組んでいます。後発の学校ではありますが、ここ数年でかなり進んできているのではないかと思います。
端末整備状況
令和4年4月入学の高校一年生から、全員にChromebookを持たせており、令和6年度にはすべての生徒が端末を持つ状況になります。
ClassPad.net導入に至った経緯と理由
オンライン辞書機能のコンテンツの充実と、ICTを推進しづらい「数学」にも効果的な数学ツール『ClassPad Math』が決め手
生徒全員にChromebookを持たせるにあたり「Chromebookの金額に追加して、今までのように電子辞書の端末も保護者にご購入いただくのか」ということが課題でした。 二つの端末を合わせると負担がとても大きいですが、一方で辞書は必ず持たせたいと考えておりましたので、様々な辞書のサービスを検討・体験しました。その中でClassPad.netは辞書だけでなく、今まで生徒たちが使っていた参考書や用語集なども入っていたことが一番大きかったと思います。
また、5教科の中でICTを推進しづらいのが「数学」でした。他のサービスでは「電子ペンだとグラフが書きにくい」という話があがりましたが、ClassPad.netにはグラフや図形が視覚的に掴める数学ツール『ClassPad Math』があり、5教科全てで活用できるサービスということも導入のポイントでした。
授業の流れとClassPad.netの活用方法
旅行代理店の社員になったつもりで、各都市の観光スポットの特徴や魅力を伝えるための英語のリーフレットを作成することをゴールにした協働学習。
STEP2
様々な都市について、どのような観光地があるのか、まずは個人でインターネットや辞書等で調べ、ClassPad.netのデジタルノート機能のふせんにまとめる。
STEP3
個人で調べたふせんをClassPad.netでグループ内でシェアし、グループの中で論理的に順番として成り立つように組み立てながら、英語で旅程プランを組んだリーフレットを作成。
STEP4
グループ毎に英語で発表する。
自分のグループの旅程プランや旅のポイントを的確に他者に伝達するとともに、他のグループの発表内容も理解する力を養う。
デジタル社会におけるネット検索の弊害や上手な付き合い方とは
生徒たちが便利に使っているネット検索には、間違った情報も入っています。それを前提とした正しい検索ができるよう指導していく必要があります。一方で、何を調べても安心な場所を生徒たちに用意してあげるのも、学校のICTを整備する担当としては必要だと考えます。
他教科でのClassPad.netの活用状況
ClassPad.netは、英語では英単語を調べる際に頻繁に使われています。単語帳機能を使って、レッスンごとの単語帳を作らせるという事例や、『CNN ENGLISH EXPRESS』を使って、英語のリスニングの帯活動しているということも聞いています。国語では古典単語を調べることが多いようです。数学では数学ツール「ClassPad Math」のグラフへの活用。そして情報の授業では、実はフィルタリングがかなり厳しく、新しいアプリを追加で入れることができません。電源を切ってしまうと元の状態に戻ってしまうので、オンラインのクラウドサービスであるClassPad.netを使うことで、リセットを回避していると聞いています。
宿題や自宅学習でのClassPad.netの活用機会
英語において、特に長文の授業では予習が必要です。新出単語が多く、また中学校で習った単語であっても、違う品詞、違う使い方、同じ見た目でも違う意味になっていることも多くなります。ClassPad.netを活用し、予習で単語を事前に調べ、授業の中でも調べさせ、保存させていく形をとっています。
導入前と導入後の【授業での変化】
全員が同じ辞書で調べることにより、授業中の単語の解説がしやすくなりました。
ClassPad.netによって、辞書が全員同じものになったということは大きな変化です。以前は電子辞書を使っていましたが、機種の違いや、同じような電子辞書でも入っているコンテンツの違いで、「この単語のこの意味がここに載っている」というような指導はできませんでした。ClassPad.net導入によって全員が同じ辞書、同じ画面、同じコンテンツを見ることになり、ここを見てほしいということが簡単に伝えられるようになりました。また、以前は辞書を買わない生徒もいましたが、ClassPad.net導入によって全員が辞書を持っているという安心感もあります。
導入前と導入後の【生徒の変化】
以前は、紙の辞書あるいは電子辞書を持ってない生徒、持っていてもほぼ開くことがないという生徒がいました。しかし、今は授業でClassPad.netを全員が開くようにしており、調べる必要がある時にすぐに調べられるというのは大きな変化です。
生徒の保護者さんの声や評価
生徒たちからは、調べるのが便利になったということ、そしてプリントなどはClassPad.netにまとめて入れてしまうので荷物が減ったという評価があります。Chromebookを持ち歩くことにはなりますが、プリントの束を持ち歩かなくていい、教材も持ってこなくてもいいことから、荷物は軽くなったという声を聞きます。
お気に入りの機能・使い方
英語の音声にもすぐ触れることができるオンライン辞書機能が特に高評価です。
英語に関しては、辞書だけでなく、『CNN ENGLISH EXPRESS』なども含め、音声にすぐ触れることができる点でClassPad.netを高く評価しています。また、私の学生時代のことを思い返してみると、数学のグラフなどイメージできないことがありましたが、今の生徒たちはClassPad.netの数学ツール「ClassPad Math」でグラフを描き、最終的なイメージを持って勉強できるというのは羨ましいです。
ClassPad.netを使用した今後取り組みたい授業
1年生で担当している論理・表現は、最終的には英作文となり、一文一文ではなく、まとまった英語を書くことになります。その上では論理の組み立てが必要となります。ClassPad.netのふせん機能を活用し、並べ替えをしながら、しっかりとした論理の組み立てができるよう、生徒たちに指導したいと考えています。
生徒に聞いた、ClassPad.netの「良いところ」
分からない単語や計算方法に対して、紙の辞書や教科書では調べるのに時間がかかりますが、ClassPad.netでは文字を入力するだけで欲しい情報が得られます。派生語なども見ることができるので、一度に複数の単語を覚えることができ、英語の長文読解の際に特に役立っています。
また、プライベートのスマホでは、学習で何か調べようとしても、ゲームなどに誘惑されることがありました。学校から渡された学習専用のClassPad.netでは惑わされることがなく、勉強の効率が上がっていると感じます。
デジタルノート機能も非常に便利です。今までの紙のノートでは、欲しい情報をページをめくって見つけるのが面倒だったり、ノートの内容を友達と共有するにも、写したり、貸し借りしたりで時間もかかりました。ClassPad.netでは、情報がすぐに得られ、共有することも簡単です。
一人一台、ClassPad.netが入ったパソコンを持っていることで、先生から生徒のパソコンに直接書き込みがあるなど、コミュニケーションを取りながら授業が進んでいくのがとても良いと思います。
また、ClassPad.netを使うようになってから、分からないことをすぐ調べるようになりました。特に英単語をすぐに調べられるようになったのは大きな変化で、同時に発音が聴けることもありがたいです。数学では、ClassPad.netの数学ツール「ClassPad Math」で二次関数のグラフなどがすぐ描けて、確認できるようになりました。
《教師、自治体、学校関係者の皆さまへ》
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