2024年3月14日
他校の取り組みが分かる!東京立正高等学校のICTを活用した授業実践事例『国語』を紹介
【PR】
ことわざを辞書で調べ、自己の意見を構築する授業
ClassPad.netの活用で他者の意見を知り、多角的な視野を養う
東京立正高等学校 〈東京都〉原子 桂輔 先生 教科:国語 指導学年:一年生
校訓・教育目的
生命の尊重・慈悲・平和
自立した一市民として、世の中でそれぞれの立場で活躍ができるような人物を、世に輩出することを目的としています。
ICT教育の課題・テーマ
『コロナ禍への対応』から、『教育の質を高める』ためのICT教育へ
コロナ禍において、全教職員がやらざるを得ないという状況になったこともあり、ICT教育が推進、加速しました。その後、ほぼ通常のような状態になってきた現在では、『教育の質を高めていく』という方向へ変わるとともに、その必要性を強く感じています。
端末整備状況
10年以上前から一人一台端末の配備を進めており、令和5年3月現在、高校生は全生徒が持っている状態です。
ClassPad.net導入に至った経緯と理由
オンライン辞書機能の充実と、デジタルノート機能の幅広い使い勝手
「コロナ禍だから」ということではなく、ICT教育を次のステージに引き上げるために、どのようなものを導入するべきか検討していました。
そのなかで、まず、「ClassPad.netにはオンライン辞書機能がある」ということに惹かれました。さらに、ノートとして使える機能性もあり、幅広い使い勝手で私達が求めているものとして、大きな可能性を感じました。
今後の新しい活動や取り組みについて
ClassPad.net導入をはじめ、本校では新しいチャレンジに取り組んでいます。
海外大学への推薦制度、ニュージーランドへのターム留学、カンボジアへの研修、オーストラリアへの語学研修など、令和3年から発展させてきた海外向けのプログラムもその一つです。さらに、日本国内の活動をより充実させるべく、北海道や沖縄など他地域の学校との連携も進めております。
私は生徒たちに常日頃、「思考停止してはいけない」と伝えています。世の中にはあふれるほどのニュースが流されていますが、それをただ素通りするのではなく、自分ごととして捉え、考え、意見を持つ。教育目的として申し上げたように、生徒たちには、自立した一市民として育ってほしいという思いがあります。
ロシアのウクライナ侵攻、台湾有事の懸念など、日本を取り巻く状況は、著しいスピードで変わってきています。 そのようななか、北海道という場所、沖縄という場所の若者たちは何を考えているのか、東京にある本校と情報を共有しながら、「日本の未来を考えよう」というプログラムを始めます。 各都道府県の学校にも、この考えに同意をいただき、新年度をスタートできることになりました。
『時間』について考える授業 ことわざを辞書で調べ、教科書の解釈をもとに自己の意見を構築。 他者の意見を知ることで、多角的な視点も養います。
授業の流れとClassPad.netの活用方法
STEP1
授業で使うふせんを教員が生徒に配布する。
ClassPad.netのオンライン辞書機能を使い、『時間』の意味を生徒が調べ、調べた内容を用意されたふせんに入力する。
STEP2
教師が事前に用意した『時間に関係することわざ』五つを電子黒板に掲載し、その中から生徒が一つを選ぶ。
選んだ内容が教科書の分類(①経過する時間/②今という時間)のどちらなのかを生徒が考え、その理由をふせんに記入し提出する。
STEP3
提出されたふせんを生徒同士が互いに閲覧できるようにし、様々な視点で『時間』という言葉について考え、他の生徒のふせんの中で良いと思うものを発表し合う。
生徒は他人の意見を見ることにより、多角的なものの見方を発見する。
デジタル社会におけるネット検索の弊害や上手な付き合い方とは
生徒が調べ学習をする際に、どうしても偏った情報に頼ってしまいがちです。インターネットで検索するにしても、一つのサイトだけの情報を頼りに考えてしまう。
生徒たちには、複数のサイトを見てみる、また、なるべく公的なサイトを使用するように指導しています。
他教科でのClassPad.netの活用状況
数学の授業で、生徒の意見をまとめる時に使っています。オンライン辞書機能は、英語、社会などで、様々な単語、用語に関する調べ学習に活用しています。
宿題や自宅学習でのClassPad.netの活用機会
私は普段、授業で行った課題を提出用のフォルダーに提出してもらっています。提出期日を設定することにより、管理自体も楽で、私自身も確認しやすいので、非常に助かっています。
導入前と導入後の【授業での変化】
授業中に意見をピックアップして、リアルタイムに様々な考え方を紹介できるようになりました。
生徒たちが授業の場で様々な意見を表明できることが、非常に便利だと感じています。以前にも、生徒がその場で考えた意見を提出してもらうということは行っていましたが、ClassPad.netなら、授業中に意見をピックアップして、電子黒板へ投影し、リアルタイムに様々な考え方を紹介しながら授業を進めることができます。
また、今回の授業でも行いましたが、それぞれのタブレットで他の班の生徒の考えもリアルタイムで見られるという点も非常に便利です。
導入前と導入後の【生徒の変化】
自主的に自分の考えを、長い文章でまとめられるようになりました。
以前は、「ノートに自分の考えをまとめてみて」と言っても、どうしても答え待ちになってしまっており、答えを教えてからようやく自分自身の考えを書き始めるということが多かったです。ClassPad.netを導入してから生徒たちは、「とりあえず自分で自由に書いてみよう」という気持ちになってくれました。
また、ノートに書くとなると、短文あるいは単語で箇条書きで終わってしまう生徒が多かったのですが、長い文章で自分の考えをまとめられるようになってきたと感じております。
生徒の保護者さんの声や評価
黒板での授業だけではなく、電子黒板を活用した生徒を飽きさせない授業や、タブレットの使用により生徒が課題に取り組みやすくなったこと。また、データを保存しておけることで、家に帰ってから、まとめたものをもう一度確認しやすいことなど、保護者から様々な評価をいただいております。
お気に入りの機能・使い方
生徒を萎縮させることなく、提出された課題をクラス全員に紹介して授業を進められます。
提出された生徒の課題を、生徒の名前を隠しながら教員の画面で紹介できることが非常に気に入っています。自分の考えが発表されるのは恥ずかしいと思う生徒もいます。名前を隠して発表されることによって、生徒たちは自分自身の考えをのびのびと書けますし、教員側も特に意識せずに「ある生徒の考えを見てみようか」ということでピックアップもしやすいため、ClassPad.net導入時から活用しています。
ClassPad.netを使用した今後取り組みたい授業
どの分野や単元であったとしても、ClassPad.netで課題を提出することは、教師にとっても生徒にとっても便利なシステムです。今後は調べ学習など、宿題にもより活用したいと考えています。
生徒に聞いた、ClassPad.netの「良いところ」
ClassPad.netのオンライン辞書機能は、分からないことをすぐ調べられ、知識が深められるので、とてもよいと思います。私の場合は特に国語の現代文で重宝していて、家庭学習でも多く活用しています。
また、音声や動画を使った新しい学び方ができていると感じています。
タブレット端末とClassPad.netが導入されたことにより、重たい教科書を学校に持ってくる必要が少なくなり、身体的な負担が軽減されました。
個人的には紙の辞書よりオンライン辞書機能の方が様々な単語を調べやすく、特に現代文でよく使っていて、便利だと思っています。
また、単語の意味にマーカーを引けるところがお気に入りです。全部を引くのではなくて、一部だけに引けるというのがとても良いと思います。
《教師、自治体、学校関係者の皆さまへ》
関連URL
最新ニュース
- 漢検協会とベネッセ、初コラボ 進研ゼミ会員の小・中学生が選ぶ「今年の漢字」(2024年12月13日)
- AI型ドリル搭載教材「ラインズeライブラリアドバンス」が「高知家まなびばこ」とデータ連携開始(2024年12月13日)
- コドモン、広島県三原市の保育所等13施設にICTサービス「CoDMON」導入(2024年12月13日)
- 陸前高田市、返済不要の給付型奨学金事業の資金調達で1600万円の目標金額達成(2024年12月13日)
- ライフイズテック、中高生向け「ライフイズテック スプリングキャンプ2025」春休み開催(2024年12月13日)
- サイバー大学、「Times Higher Education Online Learning Rankings 2024」でブロンズ評価を獲得(2024年12月13日)
- プログラミングスクール受講生で最も多い年代は20代、平均年齢は33.8歳=「 CloudInt」調べ=(2024年12月13日)
- 不登校・行き渋りの子どもがいる親1000名へのアンケート調査 =サイボウズ ソーシャルデザインラボ調べ=(2024年12月13日)
- 大阪大学、デジタル学生証・教職員証の提供を2025年1月にスタート(2024年12月13日)
- 「デジタルハリウッドSTUDIO」STUDIO渋谷、AIクリエイティブデザイン講座を開講(2024年12月13日)