2024年4月8日
PBL型授業に必要な基礎学力を「すらら」で確保 導入初年度から「すららカップ」全 国1位に輝く/サレジアン国際学園世田谷中学校
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サレジアン国際学園世田谷中学校・高等学校は世田谷区にある中高一貫教育の私立校。グローバルな視点で、主体的に深く物事を考え、見極め、他者に貢献できる、「21世紀に活躍できる世界市民力」を育成する。開校63年を迎えた2023年、共学化し新たなスタートを切った。
同年4月に利用を開始した「すらら」、初年度から大きな成果を上げ「すららカップ」中・小規模校部門において全国優勝を果たした。「すらら」による効果的な学びについて小西恒教頭、市橋朋之教諭、工藤史織 教諭、清水真弓教諭に話をきいた。
PBL型の授業で思考力重視 一番マッチしたのが 「すらら」だった
2023年に共学化、校名変更、本科とインターナショナルの2クラス設置と大きな変容を遂げ、新たなスタートを切ったサレジアン国際学園世田谷中学校。
学びにおいても全教科でPBL(プロジェクト ベースド ラーニング) 型授業を取り入れ、課題発見力、深い思考力、プレゼンテーション力を一層重視するようになった。
「学校での授業はPBLに注力し生徒の思考力を伸ばしたい。そのためにも知識を蓄積する基礎学力ももちろん大切だが授業時間が足りなくなる。どう基礎学力を確保するかが課題でした。」小西教頭は振り返る。
◆「すらら」との出会い 決定打は「学年を超えての出題」、「思考させる国語」がマッチ
授業時間以外で基礎学力をどう確保するか、市橋教諭らは様々なデジタル教材を試した。そして数ある学習アプリの中から選んだのが「すらら」だった。
決定打となったのは、学年を超えて遡って出される個別最適化された「すらら」の問題だ。
生徒の苦手なところは問い方を変えて繰り返し出題してくれ自学のきっかけになることも期待できると感じたのだ。
もう1つポイントとしてあげたのは、「すらら」の国語だ。PBL型授業で思考力を重視する同校のねらいにマッチしていたからだ。市橋教諭は、「古典単語の出題のみにとどまらず、文脈理解や深い思考力を問う出題は『すらら』が一番だ」と語る。
◆インターナショナルクラスの生徒も国語を苦手にしないため 楽しく学べる「すらら」
オールイングリッシュで学ぶインターナショナルクラスには国語を苦手と感じる生徒もいるだろう。「すらら」はゲーム要素があり楽しみながら取り組める。またペンで手書きの漢字も書ける。生徒らに国語への苦手意識をもってほしくないと語る市橋教諭も 、「すらら」国語に魅力を感じたのだ。
楽しく競い学び合う「すらら」の活用 生徒のアイデアが広がって成績アップも
◆国数英は朝学習でコツコツと、理社は反転学習の予習で活用
2023年、1年生147名全員が「すらら」の利用をスタートした。国数英の 3教科は毎日の朝学習で10〜15分コツコツと取り組む。社会と理科は反転学習の予習で「すらら」を活用する。事前に対象単元を配信、教科書に書かれていることはレクチャー動画を見て理解した上で授業に参加するのだ。社会科の市橋教諭は、限りある授業時間はPBL型で思考や議論を中心に進める。そのために必要な知識を入れるところは「すらら」で、というように使い分けているのだ。
理科の清水教諭も同様だ。授業中に補足説明をすると「それは『すらら』でやったからわかります」という生徒の反応も聞かれると笑顔を見せた。
◆ゲームのように楽しいからみんな「すらら」が大好き
1年生担任で数学科の工藤教諭は明るい声で生徒の様子を語る。
「生徒たちはみんなゲームのような演出で楽しい『すらら』が大好きなのです。取り組まない子はほとんどいません。長期休暇など多くの課題がある時には保護者も協力して声掛けしてくれています。あとは『すらら』の結果一覧表を見せて生徒のやる気を引き出しています。本校は お互いに高め合うために、競争するのが好きな生徒が多いのです。」
◆生徒の「すらら」活用のアイデアを仲間にプレゼン 定期テストの成績が向上
「すらら」でつまずいたことを自主的にノートにまとめ独自の学習法に取り組んでいるのは、1年生のMOさん。ノートには自分の弱点が蓄積される。定期試験の前に見返して対策することで成績を向上させたのだ。この素晴らしいアイデアを仲間に共有するために、勉強方法のプレゼンをしたというから驚嘆するばかりだ。真似をする生徒が増え、成績への効果がどんどん広がって行った。そしてMOさんは、2023年度の「すらら」総学習時間校内トップの成果も収めた。
「勉強ができていないとき、必ずどこかでつまずいていて、理解できていないとところがあります。そういう時、自由に予習・復習ができるので、そこが『すらら』の一つのメリットです。私はそこが本当に便利だと思います」この生徒の感想だ。
更に漢字や英単語といった暗記系でも「すらら」を活用し定期試験対策や基礎力アップに活かしたいと期待を寄せ、「定期試験でよい成績をとるのはもちろん、自分自身が一つ一つの単元を理解していくために気を抜かず繰り返し、『すらら』で一つ一つの単元に取り組んで理解を深めていきたい」と心に抱く想いを語った。
初年度から「すららカップ」優勝の快挙
導入初年度、「すららカップ」学校対抗戦 中小規模校で優勝に輝いた。5教科を満遍なく配信し、一部の生徒ではなく全体が足並み揃えて学習したことで、ユニット数、達成率ともに群を抜いていた。教諭らは、特に戦略などもない、優勝という結果に驚いたと笑顔を見せた。
生徒からも喜びの声が聞こえる。「優勝できたことはとてもうれしいです。優勝できたのは一つひとつの単元を繰り返し行ったからだと思いました。」
「皆が頑張った努力の結晶が結果として残せたのでとても嬉しいと思うのと同時に誇らしく思います。自分はみんなよりできないと思ったのでたくさん努力することが大事だと思いました。」
「『すららカップ』のように、個人戦やチーム戦にしてみんなで競い合うと、『すらら』をたくさん利用する、という気合などが次第に身についていくから、これからも継続していってほしいです」。
初年度からの好結果連発の背景にある組織力、失敗を恐れない明るい雰囲気
「すららカップ」優勝、定期試験成績アップと初年度から良い結果を連発している。
共学化など学校が変わるタイミングで、全教科の教員全員で「すらら」に触れ分析し、納得した上で導入を決めた経緯があった。新年度を迎えた時には「すらら」の具体的な使い方が全員の中で共有され定まっていたのだ。足並みを揃えて生徒のために同じ方向を向く組織力は非常に大きいと感じた。
もちろん何もかもスムーズなわけではなかっただろう。工藤教諭は明るい声で失敗を教えてくれた。「最初、教員側は戸惑いました。同じ課題を2回配信してしまったり、締め切りをものすごく短期間に設定してしまったり。」それでも生徒らは明るく楽しみながらその配信課題をこなしたというのだ。
ポジティブに語られる逸話から、失敗を恐れない明るい雰囲気が教員にも生徒にも学校中にいつも溢れている様子が窺われる。
◆さらなる上を目指して
来年度は「すらら」の配信を増やして基礎土台の確実性を増し、授業は更に応用し思考するように展開する予定だと清水教諭ら。24年4月には新1年生も加わり、「すららカップ」の連続優勝への挑戦も熱を帯びることだろう。
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