2024年11月21日
共働き家庭の子どもの教育、「母親主導」51.4%、「夫婦共同」33.5%、「父親主導」13.9%=明光義塾調べ=
明光ネットワークジャパンは20日、同社が運営する学習塾「明光義塾」が、中学生の子どもを持つ共働きの保護者950人を対象に実施した、「共働き家庭の子どもの教育に関する実態調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「子どもの教育方針を主に誰が決定しているのか」を聞いたところ、 最も多かったのが「母親」51.4%(母親:24.6%、どちらかというと母親:26.8%)で、次が「夫婦共同」33.5%。「父親」は13.9%(父親:4.0%、どちらかというと父親:9.9%)だった。この結果から、共働き家庭の半数以上が、子どもの教育方針を「母親」が決めていることが分かった。
子どもの教育について「夫婦間で協力ができていると思うか」と尋ねたところ、73.3%が「協力できている」(協力できている:31.3%、どちらかというと協力できている:42.0%)と回答した。
次に、授業参観など「子どもの学校行事に参加しているか」を聞いたところ、「参加している」が57.4%、「時々、参加している」が35.3%で、合わせると92.7%の共働き家庭が学校行事に参加していることが分かった。
子どもの学校行事に参加していると回答した880人に、母親と父親の学校行事への参加割合を質問したところ、最も多かったのは「母親が参加」73.0%(母親が参加:41.1%、どちらかというと母親が参加:31.9%)で、次が「同じくらい」16.9%。「父親が参加」は5.6%(父親が参加:2.4%、どちらかというと父親が参加:3.2%)だった。
また、子どもの学校行事に対する母親の参加割合について、フルタイム同士の夫婦391人と、フルタイム&パートの夫婦460人を比較したところ、フルタイム同士の夫婦では66.4%が「母親が参加」(母親が参加:35.5%、どちらかというと母親が参加:30.9%)、フルタイム&パートの夫婦では78.1%が「母親が参加」(母親が参加:45.9%、どちらかというと母親が参加:32.2%)という結果になった。
「フルタイム同士の夫婦」より「フルタイム&パートの夫婦」の方が、母親が参加する割合が11.7ポイント高いことが分かった。
夫婦間での学習サポートについて、「宿題サポート」「受験サポート」「進路サポート」それぞれの分担割合について聞いたところ、「宿題サポート」は48.0%が「母親」(母親:32.8%、どちらかというと母親:15.2%)、「受験サポート」は53.7%が「母親」(母親:31.9%、どちらかというと母親:21.8%)、「進路サポート」は50.2%が「母親」(母親:30.0%、どちらかというと母親:20.2%)だった。
また、子どもの毎月の「平均教育費用」を聞いたところ、最多は「3万円~5万円」23.9%で、以下、「1万円~2万円」16.9%、「1万円未満」16.5%と続いた。
子どもの教育費に「経済的な負担を感じるか」と質問したところ、74.2%が「負担を感じる」(負担を感じる:33.8%、どちらかというと負担を感じる:40.4%)と回答した。
子どもの教育費に経済的な負担を感じることについて、フルタイム&パートの夫婦494人と、フルタイム&時短勤務の夫婦28人を比較したところ、フルタイム&パートの夫婦では75.1%が「負担を感じる」(負担を感じる:36.2%、どちらかというと負担を感じる:38.9%)、フルタイム&時短勤務の夫婦では89.3%が「負担を感じる」(負担を感じる:53.6%、どちらかというと負担を感じる:35.7%)と回答。
「フルタイム&パートの夫婦」より「フルタイム&時短勤務の夫婦」の方が、子どもの教育費用に経済的な負担を感じている割合が14.2ポイント高いことが分かった。
また、子どもの学力向上のために「どのような対策をしているか」を聞いたところ、最多は「学習塾」52.5%で、2位「オンライン学習サービス」17.1%、3位「休日を利用して子どもの学習をサポート」12.8%と続いたが、一方で、24.6%が「特になし」と回答した。
この調査は、中学生の子どもを持つ共働きの保護者を対象に、10月31日~11月6日にかけて、インターネットで実施した。有効回答数は950人。
<調査概要>
調査対象 中学生の子どもを持つ共働きの保護者950名
調査期間 2024年10月31日~2024年11月6日
調査方法 インターネットリサーチ調べ
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