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2026年1月19日
すららネット、カンボジアの公立小でICT教材「Surala Math」の実証事業
すららネットは16日、昨年12月から、カンボジアの公立小学校で、同社の海外向け算数/数学ICT学習教材「Surala Math」のクメール語版の実証事業を開始し、首都プノンペンを中心とした公立小4校で、同教材のパイロット運用をスタートさせたと発表した。

同事業は、経産省「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」に採択されたカンボジアでの実証事業の一環として行っているもので、カンボジアでデジタル教育がほとんど浸透していない公立小(初等教育)に同教材を導入して、ICT環境整備から授業デザイン、教員研修、そして学習効果の検証まで、一体的に取り組んでいる。
パイロット運用は、同国教育省のNIE(National Institute of Education)傘下の付属小学校を含む公立小4校の3年生約150人を対象に開始。3年生を対象にしたのは、四則演算の習熟度差が最も生じやすく、同社が国内外で蓄積してきた学習データからもデジタル教材の効果が現れやすい学年であると考えられているため。
また、現地では、日本のように学習用の端末や周辺機器が必ずしも整っていない学校が多く、実証事業では同社が教育省にパソコンを提供し、教育省から各学校に貸与する形でICT環境を構築。イヤホンやマウスといった周辺機器も併せて提供して、同教材による初めてのデジタル授業のための基本環境づくりからサポートした。
授業は週2コマの算数授業として同教材を活用。実証開始にあたっては、教育省の支援のもと、各校2人の教員に、オリエンテーションと3日間・計18時間を超える研修を実施。デジタル教材を使った授業運営の方法や、学力差に応じた個別最適学習を実現するための指導の視点を身に付けてもらった。
昨年12月から開始した「Surala Class」では、インターネット回線などのトラブルなど、環境設備面の課題も多い中、教育省や学校と連携して学習環境の改善を進めている。パソコンを始めて触る生徒も多く、初めはログインにも戸惑っていたが、徐々に操作にも慣れ、学習効率が上がってきている様子が確認されているという。
学習効果測定では、同教材を使用する学級と使用しない学級を学力テストで比較。特に、カンボジアの小学校で広く見られる「指計算」に依存した計算方法から、概念理解や暗算力の強化がどのように進むかを重点的に検証していく。実証事業は2026年8月の学年末まで継続し、学力や学習意欲の変化を専門家と連携して評価する。
さらに、現地パートナーである公益財団法人「CIESF」(シーセフ)と連携して、各パイロット学校を巡回し、授業運営の定着状況を継続的に支援するモニタリング活動も実施する予定。同社も学習計画・進捗データを分析して、各校へフィードバックし、成果につながる運用改善を進めていく。
同教材はインドネシア語版、スリランカ向けのシンハラ語版、主にフィリピンやインド、エジプトで活用されている英語版があり、現在英語版、インドネシア語版は小学校高学年範囲から一部中学範囲まで開発しており、クメール語版も開発中。
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