2026年2月10日
「総合的な探究の時間」の指導、高校教員の7割以上が「他の業務に比べ負担が大きい」と回答=新興出版社啓林館調べ=
新興出版社啓林館が運営する、生徒が主体的に探究活動を進めるための手法を提供する教材「課題研究メソッド」シリーズは9日、現職の高校教員(20~50代の男女)534人を対象に実施した、「”総合的な探究の時間”の指導における高校教員の業務負担に関する調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、まず、「現在、”総合的な探究の時間”の指導や運営に関わっているか」を聞いたところ、「はい」が58.2%、「いいえ」が41.8%という結果になり、現職高校教員の約6割が、現在、「総合的な探究の時間」の指導や運営に関わっていることが分かった。

次に、「総合的な探究の時間」の指導や運営に関わっている高校教員を対象に、「新学習指導要領として”総合的な探究の時間”が始まったことで、1週間あたりの総業務時間はどの程度変化したか」を尋ねたところ、最も多かったのが「1時間以上~3時間未満増えた」で36.6%、2位が「特に変わらない」で28.0%、3位が「1時間未満だが増えた」で12.9%だった。
「総業務時間は増えた」という回答を合計すると71.7%になり、「総合的な探究の時間」の指導や運営に関わっている現職高校教員の7割以上が、その科目が始まったことで、程度の差こそあれ、1週間あたりの総業務時間が増加していることが明らかになった。

続いて、「”総合的な探究の時間”の指導で、特に負担を感じる業務」を聞いたところ、1位が「教員間の打ち合わせ・情報共有」で58.8%、2位が「生徒の探究成果に対する評価・フィードバック」で51.1%、3位が「生徒一人ひとりへの助言」で50.8%だった。4位以降も40%を超える回答が複数並ぶ形となり、「総合的な探究の時間」の指導で、負担に感じる業務は多岐にわたることがわかった。

また、「”総合的な探究の時間”を指導する上で、最も大きな課題だと感じること」を尋ねたところ、1位が「教員の専門性・負担」で31.2%、2位が「生徒の主体性・意欲の喚起」で28.9%、3位が「指導内容・方法の確立」で19.0%だった。「総合的な探究の時間」を指導する上で感じる最大の課題は、「教員の専門性・負担」であることが判明した。

次に、「”総合的な探究の時間”の指導体制について、課題に感じること」を尋ねたところ、1位が「教員の指導ノウハウ不足」で65.3%、2位が「教材・資料の不足」で44.1%、3位が「指導にあたる教員の不足」で41.8%だった。「総合的な探究の時間」の指導体制について、主に課題に感じていることは「教員の指導ノウハウ不足」や「教材・資料の不足」であることが明らかになった。

最後に、「”総合的な探究の時間”の指導に伴う業務負担を、他の業務と比べてどのように感じるか」を尋ねたところ、1位が「やや負担が大きい」で42.4%、2位が「非常に負担が大きい」で31.8%、3位が「他の業務と変わらない」で20.6%という結果になった。
1位と2位を合計すると74.2%になり、「総合的な探究の時間」の指導に関わる高校教員の7割以上が、程度の差こそあれ、他の業務に比較してその指導に伴う「業務負担が大きい」と感じていることが判明した。
この調査は、現職の高校教員(20~50代の男女)を対象に、2025年12月24~26日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は534人。
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