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2020年6月12日
Google for Education、オンライン記者会見で遠隔授業の活用事例を紹介
Googleは11日、オンライン記者会見を開き、コロナ禍の遠隔学習においてGoogle Classroom、Google Formが、実際にどのような形で学校や教室で使われているかを発表した。登壇したのは、埼玉県立越谷南高等学校 勝部武氏・平原雄太氏、関西学院千里国際中等部・高等部岡本竜平氏。
Google for Education は、幼稚園から高等教育機関の教員、学生、研究者向けのプログラムで、共同作業に最適なG Suite for Educationや、Chromebookといった教育向けのテクノロジーソリューションを提供。
Google Classroomは、クラスごとに生徒を登録し、課題を出題や、採点といった作業を1カ所で管理することができ、Google Formは、Webブラウザ上で簡単にアンケートを作ったり、点数付きの小テストを作ったりすることができるアプリ。このような各アプリは、連携が簡単に行えるので、管理の効率化で教員の時間も節約できるため、生徒の指導により専念できるようになるという。
埼玉県立越谷南高等学校では、4月7日の緊急事態宣言から2日後の4月9日には、Google Classroomを活用して教育活動を展開していくことを決定し、13日には担任によるクラスを順次開設し、教員同志で教え合いながら、早い教員は14日から動画や課題の配信を始めたという。
自己紹介動画を作るという課題から始まり、3年生の生徒にはGoogleドキュメントで進路希望調査、Meetを利用したWeb面談も順次行っているという。Google Classroomを利用することで、他のアプリとの連携を簡単に行えるという。
教科指導では、自宅で取り組める、楽しめる工夫をしたWeb授業を実施。また解説動画を配信。生徒は自分のペースで進めることができたという。
関西学院千里国際中等部・高等部は、早くからBYODを確立するなど、積極的にICT教育を取り入れていた。今学期中、生徒は登校せず、「Distance Learning」と呼ぶオンライン授業を継続。通常7時間の授業がオンラインで行われている。
4月には保護者参加型の授業参観、5月には文化祭もオンライン上で行った。また生徒同士は交流を求めているので、チャットでグループを作り、生徒たちだけでMeetの録画機能を使って絵本を作成。グループワークもオンラインでできることが分かったので、次は疑似的なSNSをつくる取り組みを行っているという。
岡本教諭は、生徒と保護者と学校がお互いのことを考えながら教育活動を行うことが大切で、それぞれの学校で状況が違うので、学校にとって適切な方法を考え、教員一人ひとりが自分の授業に向き合っていることが、同校のオンライン授業がうまく回っているポイントだという。
両校ともに、家庭の通信環境については、事前にアンケートをとったが、数名の生徒が自宅でのオンライン授業を受けることが難しいと回答した。越谷南高等学校では、端末の貸し出し、PC教室の解放等の方法も考えたが、各家庭の協力により、問題が解消しているという。千里国際中等部・高等部では、兄弟が多い家庭などには貸し出しを行っており、問題なく授業を進められているという。
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