2021年11月19日
With TheWorldと神戸大学、「国際交流の評価システム」について共同研究を開始
With The Worldは17日、神戸大学・大学教育推進機構の横川博一教授と共に、「国際交流プログラムにおける評価システムの構築」を目的とした産学連携協同研究プロジェクトを同大学産官学連携本部協力のもと開始したと発表した。同社が展開する国際交流プログラムが、外国語のコミュニケーション能力向上においてどのような有効性があるかを分析・検証していく。
日本の中学校・高校などの教育機関向けに、海外の生徒と交流するオンライン国際交流プログラムを提供する同社。新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、留学や海外研修などの活動の多くが中止となり、国際交流が例年のように行えない状況が続くコロナ禍において、同社が展開するICTを活用した国際教育に取り組むことは必須となっている。しかし従来の研究では、このような国際交流プログラムに対する、言語・情意など包括的・総合的な評価システムは確立していない。
共同研究「『国際交流プログラムにおける評価システムの構築』を目的とした産学連携プロジェクト」では、同社が蓄積するプログラム参加実績(授業データ)を分析し、オンライン国際交流プログラムに対する総合的な評価システムの確立し、プログラムの教育効果の検証を進めることを目的とする。検証を通して、英語力を始めとした異文化コミュニケーション能力、課題解決能力などを効果的に向上させる授業実践へつなげることを目指す。
研究期間は8月1日から2023年7月31日までの2年間。オンラインシステムを用いたコミュニケーションを行う国際交流プログラムが、外国語によるコミュニケーション能力の向上においてどのような有効性があるかを、プログラムにおける海外諸外国含む参加者のやりとりなどの談話分析によって有効因子を抽出する。国際交流プログラムの様子を収録した動画データを必要に応じて書き起こし、参加者の発話の計量的分析(発話語数、話速などの発話量、語彙、文構造、統語的複雑さなどの文形式)、質的分析(場面に応じた表現力、英文構成力、方略能力などのコミュニケーション能力、かかわり度、インターラクション力などエンゲージメント)を明らかにする。
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