2025年8月5日
高3生が「志願したい大学」、全国7エリアのうち5エリアで私大が1位に=リクルート調べ=
リクルートは4日、同社が運営する「リクルート進学総研」が、全国の高校に通っている2026年3月卒業予定者1万6850人を対象に実施した、「進学ブランド力調査2025」の調査結果をまとめ発表した。
同調査は、高校生の大学選びの動向を明らかにするために、2008年から実施。今回は、2025年度の調査結果の一部を公表した。

それによると、全国7エリアで「志願したい大学」を聞いたところ、関東甲信越、東海北陸、関西、東北、九州沖縄の5エリアで私立大学が1位になった。北海道、中四国では国立大学が1位だったが、私大人気の高まりが見える結果になった。北海道、東北、中四国、九州沖縄では10位以内、20位以内にランクインする私大も増えた。

また、知名度ランキングと志願度ランキングを比較すると、知名度では関東や関西などの都市圏の総合大学がどのエリアでも上位にランクインする一方、志願度では20位以内のほとんどを自エリアの大学が占めており、知名度と志願度の傾向の違いが見える。ただし、7エリアのうち、東北と中四国では、志願度ランキングでも半数近くが他エリアの大学になっている。

高校生の志向を国公立と私立で比べると、「国公立の大学にぜひ行きたい」と「どちらかといえば国公立の大学に行きたい」の合計(46%)の方が、「私立の大学にぜひ行きたい」と「どちらかといえば私立の大学に行きたい」の合計(41%)よりも5ポイント上回る結果になった。
前年と比較すると、「どちらかといえば国公立の大学に行きたい」「まだ分からない」「どちらかといえば私立の大学に行きたい」が1~2ポイントずつ増加しており、決め切れていない層が増えているのが分かる。

また、「進学する学校を選ぶとき、重視するのはどのようなことか」を聞いたところ、上位3項目は「交通の便が良い」、「学びたい、興味ある学部や学科がある」「教育内容のレベルが高い」で、高校3年生の4月時点では、通いやすく、自分の興味のあることを高いレベルで学びたい、という高校生の思いが垣間見える。前年と比較すると、1位「交通の便が良い」は4位から、3位「教育のレベルが高い」は9位から順位が上昇した。
この調査(「進学ブランド力調査」)は、全国の高校に通っている2026年3月卒業予定者(調査時:高3生)計20万人を対象に、4月1日~5月6日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は1万6850人(回収率8.4%)。エリア区分は以下の通り。
・「関東甲信越エリア」(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、新潟県、山梨県、長野県の1都9県)
・「東海北陸エリア」(静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、富山県、石川県、福井県の7県)
・「関西エリア」(大阪府、京都府、奈良県、和歌山県、兵庫県、滋賀県の2府4県)
・「北海道エリア」(北海道のみ)
・「東北エリア」(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県の6県)
・「中四国エリア」(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県の9県)
・「九州沖縄エリア」(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県の8県)
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