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2026年2月9日

主体的な選択が自律を促す、生徒主導で高め合う「校内すららカップ」による学び /山口大学教育学部附属山口中学校

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山口大学教育学部附属山口中学校は、山口県山口市に位置する幼小中一貫教育を研究主題とする国立校。自ら課題を発見し、仲間と共に問い続け、社会に貢献できる、未来指向の生徒の育成を目標に掲げている。

2022年、個別最適化されたAI教材「すらら」を導入。2024年からは生徒主導による「校内すららカップ」を開催して学びのモチベーション向上を実現している。

わずかな期間で大きな成果をあげたこの取り組みについて、自律した学びを追求する中学3年生の生徒らとそれをサポートする国語科 舛田健太郎 教諭に話を聞いた。

山口大学教育学部附属山口中学校

生徒が主導し自走する学び「校内すららカップ」

山口中学校では、1〜3年の全校生徒416名が個別最適化されたAIドリル「すらら」を国数理社英の五教科で活用している。2024年度からは年に1回、「校内すららカップ」を開催、競い合いの中で生徒の主体的な学びを深化させている。

山口大学教育学部附属山口中学校 
国語科 舛田健太郎教諭

国語科の舛田健太郎教諭はその狙いをこう説く。「もともと向学心の旺盛な生徒が多い当校ですが、より主体的に生徒主導の学びを『すらら』を活用して実現したいと考えました。そこで、教員からの指導ではなく、生徒が自らの手で開催することを重視した「校内すららカップ」を始めました。実施するのは、生徒会活動の一環である学習委員会の生徒達です。具体的には、開催期間や方法などの企画、啓発活動、全校集会での表彰とすべてを生徒らが工夫し主導しています。」

2025年度は、学習委員長の生徒と舛田教諭とで相談し12月8日から12日の5日間に開催。この時期を選択した理由は、同校の定期テストが11月前半に終了し、学びの目標となるイベントがひと段落する空白の期間であり、行事もなく誰でも気軽に取り組める時期であること、また冬休みの学習意欲へつなげるという意図もあるという。

昨年2024年度、学習委員を務め、同年度の「校内すららカップ」優勝者でもある3年生の香川さんは「2学期の終業式に表彰式を行えるように12月の前半に設定しました。」と笑顔で語った。その弾む声からも全校生徒の前で表彰され賞賛された経験が、参加者のやる気を喚起している様子が伺える。

自由度の高さが魅力の「すらら」 教員は環境整備に徹し、生徒の自律を促す

「校内すららカップ」を進める上で、教員らは、朝の会後や水曜の終わりの会の前など「すらら」に取り組むための具体的な時間を確保するだけにとどめている。生徒の自走する学びを大切にしているからだ。生徒らは、科目、難易度、単元範囲も自由に選択して自ら学ぶ。苦手科目の振り返りや学び直しをする生徒もいれば、得意科目で学年を超え高校生範囲の問題に挑戦する生徒もいるという。

生徒の自主的な選択を大切にする舛田教諭はこう語る。「『すらら』は学年を超えた幅広い教材で向学心にも応えてくれます。生徒の選択の自由度が高く、自主的に何をどれくらい学ぶのかを選べる点が魅力です。言われたことや出されたプリントをやるのとは異なる魅力があります。また一問一答ですぐに判定される点が取り組みやすさにもつながっています。」

学習委員会による啓発活動、いかに仲間のやる気に火をつけるのか

自主性が重んじられる中、全校生徒に積極的に参加してもらうために学習委員の生徒らは、啓発活動も積極的に行なう。

朝の会では、学習委員自身の具体的な活用方法などを共有するスピーチ活動が行われた。昨年度の学習委員の際、香川さんも「現時点、私は『すらら』で学習したユニット数が1位です。みなさんも頑張りましょう」と鼓舞するスピーチをしたという。

さらには手書きの啓発ポスターを制作し掲示した。

香川さんは「ただ『すららカップをやろう』というだけでは、やる気に火がつかない人もいます。いかに皆のやる気に火をつけられるのかを考えました。」と振り返った。その答えとして皆の好きなアニメのキャラクターを描いたポスターを制作。仲間への強い応援の想いを込めた。

各クラスの学習委員が制作した2025年度の啓発ポスター

孤独になりがちな受験勉強も、ライバルの存在が「明るい挑戦」に変わる

2025年度の「校内すららカップ」の3年優勝は薬師さん、準優勝が香川さんだ。

「僕は、去年はあまり『校内すららカップ』に取り組みませんでした。ただ3年生になり学べるユニットも広がったので今年は懸命に取り組みました。去年優勝した香川さんの楽しそうな様子を見て、優勝を狙うぞと心に決めていました。」と5日間で500ユニット以上という驚異的な記録を打ち出した薬師さんが冷静に振り返る。

一方で香川さんは「私は負けることが嫌いで何がなんでも勝ちたいという想いで、去年は1人で取り組んでいました。途中経過は1位でしたが、周囲も半信半疑でした。表彰式で優勝が発表された時には、大変な盛り上がりとなり、賞状を受け取るために走りながら、『とったぞ』と喜びを爆発させました。

3年生 薬師さん(左)、香川さん(右)

去年の表彰式での様子を目の当たりにして、今年は薬師さんのように頑張る人が増えたので、それがさらにモチベーションにつながりました。」と熱を込めて語る。表彰式での大きな賞賛が、周囲の生徒たちの意欲に火をつけ、「校内すららカップ」への関心の連鎖を生んでいる。

両名とも通常の学習ペースをはるかに超える非常に多くのユニット数をクリアしている。その理由として、薬師さんは「すらら」のコンパクトさを上げた。

「普段の課題ワークは1ページの問題量が多く一気に取り組むのがきついことがあります、『すらら』なら問題数が3〜7問とコンパクトなので手軽で、僕が苦手とする社会もとても取り組みやすいのです。一方で得意科目の理科と数学ではかなり難しい問題を自動で出題してくれます。」

香川さんは原動力をこう語った。「私は国語社会が得意で理科数学が苦手です。『すららカップ』に取り組む上では苦手科目をクリアして優勝してやるぞと考えました。そうでないと成長につながらないからです。自分にも相手にも勝ちたいという想いでした。」

二人とも口を揃えて、競い合いや相手の存在が楽しい、モチベーションになるという。
「ライバルがいなかったらこんなにやれなかった」という言葉と明るい笑顔が印象的だ。

「受験勉強は孤独なことも多いのですが、『すらら』は周りの生徒らの頑張りを感じながら、明るく学び合い、取り組めるのがとても良いのです。」と舛田教諭もあたたかく見守る。

受験勉強での「すらら」の有用性を、薬師さんは「基礎固め」と、香川さんは「準備運動」と表現する。隙間時間に学べる手軽さや苦手科目の取り組みやすさ、忘却時の再出題などが自信につながるという。

自ら選び、自立して学ぶ/「すらら」は学び合いを支え続ける

今回の「校内すららカップ」では3年生のクリアユニット数が突出していた。1年生は初めてということで企画の理解がまだ不十分な生徒もいたが、2、3年生は昨年度も経験しており浸透している様子だ。

舛田教諭は生徒たちの変容に確かな手応えを感じている。 「当初は『きちんと取り組んでいるか』という視点でしたが、今は『何を、どう学んでいるか』という内容に踏み込んだ視点に変わりました」。生徒が自走し始めたことで、教員の役割も管理から、より本質的な学習の伴走へとシフトしているのだ。

学習ログの集計や分析はすららネットに任せることができるため教員の負担を最小限に抑えられる。教員が伴走に徹することで、生徒が自らモチベーションを劇的に引き出す「校内すららカップ」は、今後、開催期間の拡大も検討されている。

「学習の方法も、場所も、生徒自身が主体的に選択する時代です。その多様なニーズに応える選択肢として、『すらら』が生徒たちの自律した学びを支えるでしょう」と舛田教諭。
AIドリル「すらら」を最大限に活用し、仲間と切磋琢磨しながら、自らの学びを自由にデザインしていく。「校内すららカップ」で見せた生徒たちの輝く笑顔は、孤独な受験勉強をも変える学び合いを象徴している。

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