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2025年5月14日

「すらら」で学ぶ、1・2年生の基礎学力と自律学習力を向上/自修館中等教育学校

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6年一貫教育の私立校である自修館中等教育学校(神奈川県伊勢原市)。同校では、生徒が6年間を過ごす最初の2年間を基礎学力の確立に重要な時期と捉え、生徒が自律的な学習習慣を身に付けられるようアダプティブなデジタル教材「すらら」を採用。現在、1・2年生が日々活用している。さまざまな学習場面で積極的に取り組んでいる同校ならではの「すらら」活用術と現在までの成果について話を聞いた。

自修館中等教育学校

知識定着と学習姿勢の醸成にも「すらら」を選択

自修館中等教育学校 教務センター室長
鈴木彰(すずきあきら)教諭

学校教育はコロナ禍を経て学習方法が多様化した。同校 教務センター室長の鈴木彰教諭は、生徒一人ひとりと向き合った最適な学習サポートを常々考えていたと話す。

「自律的な学習者を育成することが本校の大きな目標です。それには1・2年生で学習の基礎基本をしっかり押さえていなければ、その上に学びが積み上がっていきません。そうした知識としての基礎学習はもちろん、学習に取り組む姿勢や生活リズムといった意識も養っていきたいと考え、個別対応できる教材を探す中で『すらら』の導入に至りました」と語る。

自修館中等教育学校 社会科・中学1年生・進路担当 道村唯輔(みちむらゆうすけ)教諭

同校 社会科の道村唯輔教諭もコロナ禍を経て授業や学習の在り方を考えていたという。

「オンラインではない対面授業の環境では、子どもたち同士が対話していく中で、学び合いや新しい気づきがあることが大事です。一斉授業には進度があり学び直しの機会が取れません。特に英数国では躓いてしまうと、次に積み重ねていくこともなかなか難しい。そこを生徒が自身の力でフォローしていけるような個別最適な学習法として『すらら』の仕組みに可能性を感じていました」と話す。

朝学習、家庭学習、長期休暇中の課題にも活用

同校では2024年度から「すらら」を導入。導入初年度の2024年度は、朝学習や家庭学習、長期休暇中にも課題を配信するなど、学習が継続的に行われるよう「すらら」を活用した学習に取り組んできた。

朝学習では、1年生は英文法に取り組んでおり、毎日5分間のテストを実施。「すらら」は自動で採点が行われ、解答を間違えるとその問題に関する復習機能があるため復習も自動で行うことができる。生徒それぞれが苦手とする問題の克服や学習の定着に役立てている。2年生は英語と数学に取り組んでおり、1・2年生の学習範囲の復習を同様に行っているという。

「すらら」で 朝学習の5分間テストに取り組む生徒たち

どちらも朝学習の5分はテスト配信のみで、復習は別の時間帯に各自行う形とし、これが家庭学習にも繋がっていく。道村教諭は「すらら」について、「家庭学習にはいくらでも使えるので、彼らがほぼ自由に使っている状況です。やっている生徒はものすごく意識を持っていて、制限もかけていないので彼らが学びたいものをどんどんやっています」と生徒の様子を話す。

復習のほか、道村教諭が担当する社会科では単元の開始前に予習の形でも利用している。「前提知識を得てもらう意味で配信しています。生徒には自分のペースで少しずつ進めていってもらい、授業ではその知識はほとんど入っているよねと。生徒とはよく『これ、すららで出てきた』とそんな話もできます」。こうした配信はあくまで学習範囲を伝えるのみで、その部分の学習は生徒に任せているのだという。

長期休暇中にも「すらら」を活用している。例えば休み明けに実施する学力推移調査(ベネッセ提供)のテスト対策として、休暇期間にその範囲に関する課題を配信することなどもしている。「基本的には既に学習しているところを配信します。しかし、それが宿題みたいになって欲しくはなくて、配信はしますが生徒の学習の進み具合など追いかけることはしません。生徒自身が学んでいくことで、それをどう身につけていけるか。そうしたことを目指しています」(道村教諭)。

「校内すららカップ」で切磋琢磨し上位ランクを独占

キャラクターによる対話型のレクチャーや1人でも進められるAI搭載型ドリルが特長の「すらら」。ゲーム性のある各種機能が生徒の学習への心的負担を軽減しているようだ。

「校内すららカップ」の様子

「勉強に苦手意識がある生徒も『すらら』は学習の敷居が低くなる気がします。これは宿題としないことがポイントかもしれません。“苦行”になってしまっては意味がなく、自分たちが困ったときに使うもの。自分の勉強を助けるものだということを入口に伝えています」(道村教諭)。

同校では「すらら」を導入して間もない6月から「校内すららカップ」にも取り組み始めており、既に数回実施している。成績ではなく努力した量を競い合う、すららネットが開催するイベント「すららカップ」の校内版だ。

2回目の「校内すららカップ」での出来事。バドミントン部の1年生の生徒たちが上位3位を占めた。「バドミントン部で上位を埋めよう」とその3人が切磋琢磨していたのだという。生徒の学習意欲の醸成にこうした施策が一つの動機付けになっている。また、前述の学力推移調査においても、「すらら」活用による学力の伸びは確認されており、成績にも着実に成果が表れているという。

生徒にも教員にもメリットが大きい「すらら」

生徒一人ひとりの課題に対して個別にフィットする「すらら」。さらに、これまで教員が全て行っていた試験対策などの準備を「すらら」に置き換えて実施できることは、教員にとって業務負担の軽減にもなり、助かっていると鈴木教諭は評価する。

道村教諭も生徒と教員の双方のメリットを実感している。例えば生徒が放課後に職員室に聞きに来たり、自習室で勉強したりしても、部活動など他の業務で教員が不在なこともある。しかし「すらら」があれば、生徒はレクチャー機能やドリル機能などで理解を深めやすい。

また従来は、テストで理解が十分でなかった生徒を集めて補習することが多かったというが、現在は「すらら」で該当する範囲の課題を提示し、動画を視聴してドリルが済んだら報告してもらうスタイルで行っているという。生徒も教員もお互いが補習のための時間に縛られることのない学習支援が実現している。

生徒自身が学習をコーディネートできる自律性を目指して

今後も、生成AIなどさまざまなツールを活用しながら、生徒の学習ニーズに的確にアプローチしていくことが必要だろうと鈴木教諭は語る。「子どもたちが自身の課題を見つけられる『すらら』はこれからも使い続けていきたいです。そこで培った“苦手を発見する力”というものは、広い視点では人生に役立つと考えています。子どもたちの自主性や主体性を損なわない形での活用をこれからも目指していきたいです」。

道村教諭は、2025年度の1年生には早い段階から「すらら」に慣れてもらう予定だと話す。入学前に取り組んでもらう課題の一部を「すらら」から提示するなど、「すらら」にすぐにアクセスできるよう計画している。これからも生徒自身が自分の学習をコーディネートできるよう支援し、この先の将来も見据え、自律的な学習を促す方針だ。

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