2026年6月8日
京都大学生の就職活動はどう変わったか? =産経新聞社・ワークス・ジャパン調べ=
ワークス・ジャパンは4日、産経新聞社と共同で、25卒・26卒・27卒の3カ年データで読み解く京都大学生の就職活動の変化について発表した。
産経新聞社とワークス・ジャパンは、大学生・大学院生を対象とした就職希望先調査を実施している。2025年3月卒業・修了予定者を対象とした「25卒調査」、2026年3月卒業・修了予定者を対象とした「26卒調査」、2027年3月卒業・修了予定者を対象とした「27卒調査」の3カ年分のデータを使用している。同記事の分析は、各調査データのうち京都大学生の回答(25卒:97名、26卒:107名、27卒:79名)を対象として集計したもの。

それによると、京都大学生の「就職人気企業ランキング」の3カ年変化については、総合商社が3年連続で上位を維持する一方、27卒ではコンサル・精密機器・グローバルIT系が急浮上し、就職先の多様化と年度ごとの大きな順位変動が京都大学の特徴として浮かび上がっている。
三菱商事は25卒・27卒ともに1位と根強い人気を誇る。三井物産・伊藤忠商事・住友商事も上位に定着しており、京都大学生にとって総合商社の存在感は揺るぎないものがある。ただし26卒では三菱商事が17位に後退するなど、年度ごとの順位変動がある大学でもある。前年のランキングデータに頼った採用戦略は通用しにくく、毎年の最新データ確認が不可欠。
また、野村総合研究所(NRI)が27卒で2位に浮上し、25卒6位・26卒6位と安定した人気を維持している。高度専門職として知識集約型の仕事ができるというポジションが、京都大学生の志向と合致しているといえる。業界全体としてコンサル・シンクタンク系への関心が高まっており、専門性の高さと成長環境を訴求することが考えられる。
キーエンス(25卒43位→27卒6位)・グーグル(圏外→8位)が急浮上しており、理系学生の多い京都大学ならではのIT・精密機器系への志向が強まっている。26卒・25卒ではほぼ圏外だった企業が27卒で突然上位に登場するのも京都大学の特徴で、採用競合として意識すべき業種の幅が広がっている。

次に、「第1志望の志望理由」の3カ年変化としては、「業績安定」が25卒7.2%から27卒20.3%へ約3倍に増加し、3カ年で初めて志望理由の1位に浮上。かつてトップだった「やりたい仕事」は後退しており、京都大学生の志望動機は仕事内容重視から安定・将来性重視へと変化している。
最も注目すべき変化は、「やりたい仕事ができそうだから」の低下と「業績が安定しているから」の増加。「やりたい仕事」は25卒17.5%→26卒20.6%と一度上昇したものの、27卒では6.3%まで低下した。一方「業績安定」は25卒7.2%→26卒9.3%→27卒20.3%と約3倍に増加し、初めて志望理由の1位に立った。
また「将来性があるから」も25卒6.2%→27卒13.9%と2倍以上に増加しており、「安定」と「将来性」という軸が京都大学生の志望動機の中心になりつつある。採用担当者としては、「なぜ自社は安定しているのか」「なぜ将来性があるのか」を具体的な数値や事業展開で語る訴求が有効になっている。

次に、「就活で意識していること」の3カ年変化としては、「第一志望内定をもらう」意識が25卒50.5%から27卒10.1%へと3年間で低下し、対話重視・納得型の就活スタイルへの変化の傾向がみられる。
25卒では半数以上が「第一志望企業の内定をもらう」ことを意識していたが、27卒では10.1%まで低下した。1社に絞って内定を取りにいくスタイルから、幅広く比較しながら納得できる会社を探すスタイルへの転換の傾向がみられる。一方で「社員と会い、自分に合う会社か確かめる」が25卒28.9%→27卒35.4%と増加している。
社員との直接対話を通じて企業を理解しようとする傾向が見受けられ、OB訪問の受け入れ体制や少人数座談会といった「リアルな対話機会」の提供が、京都大学生の志望度形成に直結しやすくなっている。
「産経新聞社×ワークス・ジャパン『27卒学生が選ぶ就職人気企業ランキング』」詳細
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