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2026年8月12日

NextInt、挫折しないプログラミング研修サービス「SheetCamp」を無償公開

NextIntは10日、これまで企業向けのDX研修で活用してきた、「SheetCamp」を無償公開したと発表した。NextIntが公開したNoteの一部を抜粋して紹介する。


【挫折しないプログラミング研修サービス、SheetCampを無償公開しました】

個人でも、学校でも、企業研修でも、規模を問わずすべて無料で使える。登録も不要で、ブラウザを開けばそのまま始められる。

企業におけるプログラミング研修の難しい所は、十分な時間を掛けられない場合、大量の挫折者を生んでしまうということ。

真っ黒い画面で、変数がどうだとか、forとwhileがどう違うだとか、そんなことを数時間繰り返して、最終的にできるのは画面に「こんにちは」という文字が出てくるだけ。そして、それだけの内容でも、それだけの内容であるがゆえに大量の脱落者を生んでしまう。

すると挫折者の一部は「プログラミングなんかやっても価値がない」「プログラミングなんかよりも、もっと重要なことがある」と喧伝をはじめてしまい、DXにおける変革の阻害者へと転じてしまう。

プログラミングができないことを認めたくない人は、プログラミングの価値そのものを否定し始めて、変革のハードルへと転じていく。

そのため、多くの企業ではプログラミング研修を全社員に受けさせたいが、受けさせた結果、脱落者が生まれてしまうというのではないかという危惧から、なかなか全社研修に踏み切れないでいる。

したがって、「挫折しないプログラミング研修」というのをいかに作り上げるかというのがこれまでの課題だった。

プログラミング研修で学んでほしいのは、プログラミングができることではない。「プログラマーがどんな仕事をしているのか?」という想像力。

コンピュータやソフトウェアがありとあらゆる産業の中で活躍するようになった現代、業務改善とはプログラミングと切っても切れない関係になった。コンピュータやソフトウェアを理解していなければ業務改善できないと言っても過言ではない。

ソフトウェアそのものをいじくるのはプログラマーだが、そのプログラマーに指示を出す側がソフトウェアについて理解していなかったら、まともなものができるはずがない。

そのため、プログラミング研修とは、プログラミングを「書く」ためのスキルを身に付けるものではなく、プログラミングが「分かる」ためのスキルを身に付けるもの。「プログラマーとお話しできるスキル」を身に付けるためのものなのだ。

プログラミング学習に至る4+1のハードル
プログラミングを学ぶには、4つのハードルがある。

1.開発環境の構築
2.構文の習得と構文エラーの修正(英語のエラーメッセージを読む)
3.命令と独特のプログラミング英語の理解
4.アルゴリズムを考える

1からして地獄。多くの人は「パスを通す」という概念を理解していない。そのため、開発環境の構築で躓き、ビルドすら出来ずにプログラミング学習から離脱していく。

2、3の構文を覚えたり、謎のプログラミング用語を覚えたりといった、ある種のパズルや暗記によって、さらに多くの人が脱落していく。本当に学習してほしい「4.アルゴリズムを考える」というところに至るまでで、大半の人が脱落していく。

プログラミングを業務としない人は、4の「アルゴリズムを考える」だけを学んでいってほしい。4を学ぶことによって、プログラミングとはどのようなものか、IT関係者はどのような仕事をしているのか、という想像力を獲得し、社内、社外とのコミュニケーションが円滑になるようになって欲しいのだが、その手前のハードルが苛烈すぎる。

そしてもう一つ、隠れたハードルがあります。それは「キーボードが不自由なくタイプできること、全角半角の区別」。

多くの人はこれで撃沈する。キーボード入力が得意でないという人は、会社の上層部や高年齢層に多くいる。そういった本当にプログラミングを学んでほしい人にとっては、スタートラインにも立てないものになってしまう。

なおキーボードがまともに使えるというのには、文字コードの概念が入ってきたりする。たとえば「A」と「A」の違いなんて多くの人は意識していません。半角スペースと全角スペースなんて意識できていません。そして謎のコンパイルエラーに苦しめられ挫折していく。

かくして、非プログラマーのためのプログラミング研修は、その前段階で多くの人が脱落していく。

子供向けのプログラミング教材では1,2,3のハードル、そしてキーボード入力をスキップするために、ブロック型のプログラミング言語が良く用いられる。Scratchが有名。

・開発環境の構築→Webで動作するので不要
・構文の習得→ブロックがハマるかハマらないか
・命令を覚える→ブロックのリストの中から選択
・キーボード入力→マウスでドラッグ&ドロップ

こういった仕組みによって、子供向けの教育用プログラミング環境は、「アルゴリズムを学ぶ」だけに注力させ、プログラミングとは何か?という本質的な概念を教育していく。教えたいことの手前で挫折することを防いでいる。

では、子供向けのブロック型プログラミング環境をそのまま使えばいいかというと、そうもいかない。そこで、左側をExcel風の画面にした。これにより「仕事をしている感」や「自分の仕事と繋がっている感」を作りだすことができた。

SheetCampを用いた研修を実際に行うと、ほとんどの受講者は2時間でループと条件分岐まで到達する。これは割と驚異的な速度。

プログラマーの仕事とは、極論するといかにして物事をループと条件分岐に落とし込むか。すなわち、2時間の研修でプログラマーとお話しできるようになる。

プログラミングは魔法ではなく、ループと条件分岐で問題解決を行う、非プログラマーが学ぶべき内容はそれでよい。プログラムが書けるようになる必要はない。プログラミングが魔法ではなく、ループと条件分岐による課題解決だと分かってくれれば、それでよい。

この教材は企業研修で好評だったが、生成AIの登場でプログラミング研修市場は激変した。働き方が変わった。

「プログラマーにお願いして、社内改善のツールを作ってもらう。だからプログラマーと話をするために、プログラミングを学ぶ」から、「生成AIをしばいて、社内改善のツールを作る。そしてAIと議論しながらプログラミングを学んでいく」へと変化した。

そのため、生成AIとセットになっていない教材の価値が激減しているのが現状。

ただし、AIに指示を出し、AIが出してきたものを検証するための土台「アルゴリズムが分かる」ことの必要性は消えていません。むしろ全員に必要になった。その土台作りの部分だけでも広く使ってもらえればと思い、SheetCampを無償公開することにした。

「SheetCamp」は無償公開したが、SheetCampを活用した研修やその根っこであるDX研修はNextIntのウェブサイトから依頼する。

挫折しないプログラミング研修「SheetCamp」の無償利用

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