2026年9月16日
「塾は子どもだけでは通えない」送迎する保護者の3人に2人が「送迎の時間が負担」と回答=こうゆう調べ=
学習塾「花まる学習会」や野外体験イベントを通じて、子どもたちの「生きる力を育む教育」を実践する花まるグループ(こうゆう)が運営し、教育・子育てを取り巻く社会課題を調査・研究する「花まる教育研究所」は14日、第6弾調査として「子どもの学習系習い事の環境調査」を実施、その結果を発表した。年中~小学6年生の子どもがいる保護者208名から回答を得ている。

今回の調査では、子どもの学習系習い事を、先生と生徒の間にリアルタイムの双方向コミュニケーションがあるかを基準に、「双方向型」と「一方向型」に分類した。「双方向型」には、教室に通い、先生から直接指導を受ける「通塾形式」と、教室には通わず、自宅などからオンライン会議システムを利用して先生と学ぶ「オンライン形式」を含めている。いずれも、先生と生徒がリアルタイムでやり取りしながら学ぶ点が共通している。
一方、「一方向型」には、先生と生徒がリアルタイムでやり取りすることを基本とせず、教材や学習系アプリなどを使って自ら学習する「通信教育・学習系アプリ」を分類した。なお、本調査では、「双方向型」の「オンライン形式」と「通信教育・学習系アプリ」を明確に区別している。「双方向型」の「オンライン形式」は、教室に通わない「非通塾」でありながら、先生と生徒がリアルタイムにコミュニケーションを取りながら学ぶ学習形態を指す。
現在利用している学習系の習い事の形式を尋ねたところ、58.6%が通塾形式を利用していることが分かった。内訳は、「すべて通塾形式の塾」が24.0%、「通塾形式に加え、家庭教師・通信教育・学習アプリ・映像教材などを併用」が34.6%だった。依然として、子どもが教室に通って学ぶスタイルが、家庭の学習環境の中心となっている。一方、28.4%は一つ以上のオンライン形式の塾を利用しており、オンラインで学ぶ家庭も一定数存在した。オンライン形式のみで学ぶのではなく、通塾とオンラインを組み合わせるなど、子どもや家庭の状況に応じて複数の学習手段を使い分けている家庭も少なくない。この結果から、学習系の習い事では、従来の「通塾形式」を基本としながらも、オンラインを含む複数の選択肢を組み合わせることで、家庭ごとに学び方を柔軟に選択する動きが広がっていることがうかがえる。

オンライン形式を利用していない家庭(n=122)では、91.8%で保護者が日常的に送迎を担っています(「毎回」76.2%、「時々」15.6%)。つまり子どもの学習の裏側には、大きな家庭の負担が存在していることになる。

送迎における課題は、「時間がとられる」(66.7%)を筆頭に、「雨の日が大変 」(51.4%)、「熱中症・猛暑が心配」(38.7%)など多岐にわたり、保護者にとって大きな負担となっている。「特に負担ではない」は7.2%のみ。裏を返せば92.8%が何らかの負担を感じているという結果になった。

オンライン形式については、「現在検討している」(10.7%)と「過去に検討した」(38.5%)を合わせると49.2%となり、約2人に1人の保護者がオンライン形式を検討した経験があることが明らかになった。オンライン形式は決して一部の家庭だけの選択肢ではなく、多くの家庭で比較・検討の対象となっていることがうかがえる。

学習面への不安も根強く オンライン形式を利用していない保護者に対し、オンライン形式への懸念点を尋ねたところ、最も多かった回答は「子どもが集中できないと思う」(65.6%)だった。次いで、「保護者のサポートが必要だと思う」(54.1%)、「対面で教えてほしい」「子どもの理解度がわかりにくいと思う」が続いた。オンライン形式を利用したことのない保護者には、子どもの学習環境や理解度、保護者の負担に対する不安が根強いことがうかがえる。

一方、実際にオンライン形式を利用している保護者では、最も多かった懸念点は「友達との交流がしにくい」(55.9%)だった。これに「子どもの集中力が続かない」(33.9%)、「子どものモチベーションが維持しにくい」(33.9%)が続いた。実際の利用者は、オンライン形式の利便性を評価しつつも、子どもの社会性の育成や学習意欲の維持といった点に課題を感じており、学習効果だけでなく、子どもの成長全体への影響を重視している実態が明らかになった。

実際にオンライン形式を選んだ家庭にその理由を尋ねると、1位は「送迎の負担がない」(81.4%)、2位は「通塾時間がかからない分、時間を有効活用できる」(66.1%)、3位は「他の習い事と両立できる」(49.2%)だった。上位3つはいずれも学習内容そのものではなく、「時間を有効に使えること」に関する理由。
さらに、オンライン形式の利用者からは、「体力的な負担が少ない」(42.4%)、「対面の授業より手厚いと思った」(13.6%)など、時間の節約にとどまらないメリットを実感する声も寄せられた。

オンライン形式の学習効果については、「非常に感じる」が23.7%、「やや感じる」が50.8%となり、約4人に3人(74.5%)の保護者が学習効果を実感していることが明らかになった。オンライン形式は、利便性だけでなく、教育の質の面でも高い評価を得ていることがうかがえる。

■調査概要
調査実施日:2026年7月28日〜8月4日
調査対象:花まるグループ提供サービスの会員及びフォロワーで年中~小学6年生の子どもを持つ保護者
有効回答数:208名
調査方法:インターネット調査
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