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浮川社長インタビュー ~MetaMoJiが教育分野に進出する理由~

浮川社長インタビュー
「先生のチャレンジを、子どもたちの創造をサポートしたい!」
~MetaMoJiが教育分野に進出する理由~

ICT教育ニュース第1回Web展示会「MetaMoJi ClassRoom」の開催に当たり、MetaMoJiの浮川和宣代表取締役社長の話を伺うことになった。テーマは、「MetaMoJi が教育分野に進出する理由」。浮川社長は、30数年前、日本語ワープロソフト「一太郎」や統合グラフィックソフト「花子」の開発した、ジャストシステムの創業者。妻で専務の初子氏とともに、日本のPCソフト黎明期を支えた、伝説的なIT実業家。60歳でMetaMoJiを創業した。

MetaMoJi 浮川和宣 社長

MetaMoJi 浮川和宣 社長

以前、「MetaMoJi ClassRoom」の技術解説を社長にお願いしたことがあるのだが、その時はMetaMoJiの機能が如何に凄い技術力で作られているかを情熱的に語ってもらった。MetaMoJiの“凄さ”は理解したつもりだったが、技術素人の記者には難し過ぎて、どう読者に伝えたら良いのか困惑してしまった経験がある。

今回はインタビューを始める前に浮川社長から、「教育現場における1人1台タブレットPC時代を迎えるにあたり、MetaMoJiとして何ができるのか。先生や子どもたちにどう使って欲しいと思っているか。コンセプトを(分かり易く)語りますよ」と、宣言があった。

iPadと国の「1人1台情報端末政策」で本気になった

浮川社長がMetaMoJiを始めたとき世の中にはまだ、タブレットPCというものが存在していなかった。iPadが発売されると、すぐに入手して触ってみた。「これは凄いと思いました。使い易いし、スピードも速い。すぐに、iPad用のmazec(マゼック=手書き日本語入力ソフト)の開発を始めました」と、浮川社長。

タブレットPCに向き合って厳しい開発の日々が続く中、一番感銘を受けたのが、文部科学省が国の政策として発表した「教育の情報化ビジョン」における、「2020年までに1人1台情報端末の実現」だった。

国がそこまでやる気なら、自分たちの技術を提供するやりがいもあるしチャンスもある。何より、自分たちの理想を子どもたちや先生、学校を通じて実現できる。未来を担っている子どもたちに、自分たちの技術を提供できるのは、理想だと感じたという。

そもそも、浮川社長が教育分野でのサービス提供を目指したのは30数年前、ジャストシステム創業の時からだ。手書きの原稿をガリ版作業して配付するという、先生たちの労苦を解消したくて、「一太郎」や「花子」を開発した。「花子」は、先生用の資料作成ソフトだったのだ。だから、先生向けの機能部品も沢山用意した。一所懸命努力している先生の手助けがしたかったし、そのチャレンジをサポートできるものを作って後押しがしたかった。

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では今回開発した「MetaMoJi ClassRoom」の理想、目指すものは何か。それは、ICTのパワーや、1人1台タブレットPCの環境を最大限に活用していろいろな授業にチャレンジしようとする先生の役に立つこと。自分たちの提供するものが、明治時代から続いた教育のやり方で不可能だったことを可能にする。国も学校も先生も取り組もうとしている、様々な授業改革の役に立てることだ。

uk-4例えば、Wi-Fiで結ばれた1人1台のタブレットがあれば、授業中、子どもたち一人ひとりがその瞬間、瞬間に何をしているのか先生はすべて把握出来る。これまで手を挙げて一人ずつ答を言っていたが、タブレットを使うことで全員が答を同時に発信することが出来る。手を挙げなくても、先生に伝えられる、声を掛けてもらえる。いま先生と繋がっている、と実感できる。そんなことは、これまでは不可能だった。

見た目では一斉授業をやっているように見えても、一人ひとりの速さ、深さでカスタマイズされた学びが提供できる。ICTを活用すれば、一人ひとりの違いをカバーすることが出来る。それも学びの理想だ。

個人の学びだけでなく、グループ学習、協働学習をやっているときでも、同じように先生は進捗状況をモニターすることが出来る。

そしてICT環境が整っていればインターネットにも繋がるから、東京の小学校の2人と徳島の小学校の2人が混ざってグループ学習ということも可能だ。写真使ったり、書き込み合ったり。動画の画面はスカイプなどを使って、協働学習ができるツールとして「MetaMoJi ClassRoom」を使う。同じノートを一緒に使っている感覚で、書き込んで共有できるから、距離感を感じさせない。

遠隔地授業とは異なるが、学校と病院を結んで利用したという例もあるという。大学のゼミ論文の仕上げのとき中心メンバーの1人が突然入院してしまったが、MetaMoJi ClassRoomと同じリアルタイム共有機能を持つ「MetaMoJi Share」を使って情報共有して、なんの問題も無く乗り切ったという。

「MetaMoJi ClassRoom」を使うことで日本国内だけでなく、アメリカでもアフリカでも遠隔地の協働学習が出来る。国や地域の特徴などを、写真や絵でプレゼンし合う。そんな体験が出来る授業はどうだろう。しかも、特別なコストが掛からない。そんな遠隔授業も、理想の一つ。

どんどん増やす機能で可能性にチャレンジして欲しい

「MetaMoJi ClassRoom」には、機能が盛りだくさんだ。かつて、100万円もする電子黒板の機能が多すぎて手に負えず、眠ったままという話を聞いたことがある。その点を浮川社長にぶつけると、「まったく心配していない」と、即答が返ってきた。

MetaMoJi ClassRoomの利用イメージ

MetaMoJi ClassRoomの利用イメージ

「ありとあらゆる可能性に対応できる、沢山の機能を提供する。小学校低学年から簡単にも使えるし、高度な使い方も出来る。こんな工夫もあんな工夫も出来るようにしたい。あんなこともしたい、こんなこともやりたいという、子どもたちの要求をすべて満たしてやりたい。先生にとっても負担にならないようなチョイスも可能にしたい。子どもたちのチャレンジにも、先生方のニーズにもどんな可能性にも対応できる、柔軟性のあるソフトにしたい」と、浮川社長の理想は高まるばかりだ。

1031-mm3そして何より電子黒板と違うのは、一番使うのは先生ではなく子どもたちだということ。子どもたちは使いこなせるのだから、機能はいくらあってもいい。機能が多いということは、個性に合わせた表現が出来る道具が揃っているということ。使い方が分からなければ、人のを見て真似をしてでもできるようになるのが子ども。「実証実験をやった小学校に行ったとき、子どもたちに『こんな事ができるようにして欲しい』と言われて大変うれしかった」と、浮川社長。

「MetaMoJi ClassRoom」が多機能になることをまったく恐れていない。「利用している現場から、機能を減らして欲しいという声は聞いたことがない。先生にも勉強して欲しいし、頑張って使いこなせるようになって欲しい。ICTはどんなことでも、先生と子どもたちが“よ~いどん”でやればいい」と尻を叩く。とはいえ、様々な事例紹介や講習会の開催など、サポート体制も忘れていないようだ。

子どもたちにはICTを活用して「創造力」「表現力」を身につけて欲しい

「人工知能(AI)」「IoT」「ビッグデータ」「ロボット」などを中心とした第4次産業革命が社会を変えようとしている。2020年に向けた「学習指導要領改訂」でも、ICTを活用した学習改革が求められている。

子どもたちに“創造力”と“表現力”を、と語る浮川社長

子どもたちに“創造力”と“表現力”を、と語る浮川社長

こうした時代におけるMetaMoJiのあり方について浮川社長は、「子どもたちにはICTを活用して、“創造力”と“表現力”を身につけて欲しい。課題に対する答が一つではなく、A案もB案もC案もあるという発想の多様性を学んで欲しい。私たちが提供するのはインフラであって、その上で表現するのは先生や子どもたち。アプリの作り手の私たちが想像できないような、素晴らしい花を咲かせて欲しい。より良いインフラが提供できるよう、常に要望に耳を傾け、フィードバックできる会社を目指していきたい」と、これからの進化を約束した。

今回の「MetaMoJi ClassRoom」Web展示会に、浮川社長が期待しているのは、多くの先生方や学校関係者に「MetaMoJi ClassRoom」の存在を知ってもらうことと、多くの「質問」「意見」「要望」を受け取ること。是非、多くの事例紹介や製品紹介に触れて、「要望」をぶつけて欲しい。

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