2025年11月27日
ユーバーの「Scratchで小・中学校のプログラミング」Vol.34 <スクラッチでデジタル時計①>
ユーバープログラミングスクールの中村里香代表による、小学校のプログラミング授業で使ってほしいプログラミング言語Scratch(スクラッチ)の学習動画第34回。
今回は<中級者>向け、Scratchで変数を使ったシンプルなデジタル時計のプログラムを作成します。
デジタル時計を作る
今回は、アナログ時計でも使用した「現在の(分/時)」を1桁ずつ変数に代入し、ステージに表示してデジタル時計を作ります。
◆時と分 各桁用の変数を作りステージに配置する
必要な変数は次のとおりです。ステージの背景に時計のイラストを準備したら適切な位置に配置、「大きな表示」にしておきます。
・「時1桁目」:「現在の時」の1桁目を入れる
・「時2桁目」:「現在の時」の2桁目を入れる
・「分1桁目」:「現在の分」の1桁目を入れる
・「分2桁目」:「現在の分」の2桁目を入れる
今回は「うさぎ」にプログラムを作ります。
次の処理をずっと繰り返すことで「現在の時」を2つの変数「時1桁目」「時2桁目」に代入します。
「現在の時」には0-23までの数値が入るのですが、0-9の場合、1桁目には0が入りません。そこで「現在の時」の桁数を調べて、1桁の場合は0で埋める処理を行う必要があります。
『「げんざいの(じ)」のながさ』=1 という条件が真の時(1桁の時)
・「時1桁目」に0を入れる
・「時2桁目」に「げんざいの(じ)」を入れる
偽の時(1桁でない、つまり2桁の時)
・「時1桁目」に「げんざいの(じ)」の1番目の文字を入れる
・「時2桁目」に「げんざいの(じ)」の2番目の文字を入れる
「現在の分」も同様に0-59までの数値が入るのですが、0-9の場合、1桁目には0が入りません。そこで次の条件で分岐する処理を作ります。
『「げんざいの(ふん)」のながさ』=1 という条件が真の時(1桁の時)
・「分1桁目」に0を入れる
・「分2桁目」に「げんざいの(ふん)」を入れる
偽の時(1桁でない、つまり2桁の時)
・「ふん1桁目」に「げんざいの(ふん)」の1番目の文字を入れる
・「ふん2桁目」に「げんざいの(ふん)」の2番目の文字を入れる
◆デジタル時計に曜日を表示する
おまけの機能として「げんざいの(ようび)」を使ってデジタル時計に曜日を表示したいと思います。
変数を準備する
変数「曜日」を作成しステージに「大きな表示」で配置します。

リストを活用して効率アップ
「げんざいの(ようび)」は、文字列ではなく数値で曜日を表します。1は日曜、2は月曜、3は火曜…6は金曜、7は土曜といった具合です。
このまま表示してもわかりにくいので、対応する文字列を変数「曜日」に代入したいと考えました。
もちろん「もし(1)なら(日曜)を代入する…」と作っても良いのですが
「リストの○番目」ブロックを活用して効率よく処理をしたいと思います。
そこでリスト「曜日」を用意しておいて、1番目には日曜、2番目には月曜…7番目には土曜のように、「げんざいの(ようび)」の数値の位置に各曜日の文字を入れておきます。

そして変数「曜日」には「リスト(ようび)の(げんざいのようび)ばんめ」を代入すればステージには日本語の文字列で曜日が表示されます。

曜日付きデジタル時計の完成です。今回は手軽に変数の表示でデジタル時計を作成しました。次回は1桁ずつ異なるスプライトにしておいてコスチュームを切り替えるデジタル時計に改造しようと思います。
授業での活用
Scratchはゲームづくりだけでなく、子どもたちのアイデアの表現、発表、調べ学習など、さまざまな教育活動で活用できるツールです。
今回のデジタル時計のように、「日常にあるものをプログラムで再現する」というテーマは、仕組みを考えるきっかけであり、プログラミング的思考を実世界での応用へと発展させる糸口になります。
教科学習との連携しつつ新たな学びの形につながれば嬉しく思います。
<筆者プロフィール>
ユーバー株式会社 代表 中村里香
2017年4月、すべての子どもが楽しく学べるプログラミング教育を目指し、ユーバー株式会社を設立。プログラミング教室運営、クラウド型学習サービス「うさプロオンライン」の提供、教材開発、講師育成支援、体験イベントの開催などを行う。環境に左右されない学びの機会を届けるため、教育現場や企業と連携し活動中。
ご質問・お問い合わせ info@yuber.jp 中村宛(ご質問は該当記事のURLを添えてください)
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