2026年4月6日
新小学1年生「将来就きたい職業」と親が「就かせたい職業」のギャップ =クラレ調べ=
クラレは2日、この春に小学校に入学する子どもとその親を対象に実施した、「将来就きたい職業」「就かせたい職業」の調査結果を発表した。

それによると、男の子が「将来就きたい職業」では、今年も「警察官」「スポーツ選手」「消防・レスキュー隊」がトップ3を占めた。「スポーツ選手」が12.3%で過去最少の割合となった一方で、3位の「消防・レスキュー隊」は過去最多タイの10.8%となった。

「スポーツ選手」の内訳をみると、「サッカー」は52.2%、「野球」は21.2%で、上位2競技で73.4%を占めた。その他の競技はバスケットボール、陸上競技、格闘技、eスポーツなどが挙がった。
20年前との比較では「サッカー」の人気は変わらないものの、「野球」は11.7ポイントの大幅減。その分、他の競技に関心が広がっている。夢の選択肢が増え、多くの男の子が「エースで4番」に憧れた時代は過去のものとなりつつあるよう。
4位の「運転士・運転手」は20年前から常に上位を維持している。内訳をみると、約6割が新幹線など電車の運転士を希望している。車掌などの「鉄道・運輸関係」も近年は増えていて、今年は12位に入った。「パイロット」は19位で、乗り物関係では空を飛ぶよりも地上を走る仕事の方が人気の様子。

女の子が「将来就きたい職業」では、1位は調査開始以来28年連続で「ケーキ屋・パン屋」だった。20年前は「ケーキ屋・パン屋」「花屋」が2強だったが、アイドルブームによって2012年以降は「芸能人・歌手・モデル」が2位に定着している。「アイスクリーム屋」は初めて3位にランクインした。
「消防・レスキュー隊」は昨年からポイントが倍増し、過去最高の12位となった。警察官も2015年から10位以内に定着しており、女の子にとっても人を助ける仕事が魅力的な職業になっている。
ネイリスト、メイクアップアーティストなどの「美容関係」が過去最高タイの14位に入った。アイドルやモデル、ユーチューバーなどをお手本に、大人顔負けのメイクやファッションを追求する女の子が増えているのかもしれない。
20年前と比較すると、「漫画家・イラストレーター」「音楽講師」「バレリーナ・ダンサー」「音楽家」「画家・芸術家」といった芸術系の職業の多くが20位圏外となった。一方で、「アイスクリーム屋」「ユーチューバー」「動物園・遊園地」などのカワイイ仕事、「消防・レスキュー隊」「医療関係」といったエッセンシャルワークに憧れを抱く女の子が増えている様子。

男の子の親の「就かせたい職業」では、子どもの将来の安定を願う気持ちは毎年変わらず、今年も「公務員」が1位となった。「会社員」は昨年よりポイントを落としたものの2位に定着。子どもの人気に連動して、「消防・レスキュー隊」は過去最高タイの4位となった。一方、「医師」は5位、割合も5.9%と過去最少になった。
最も増えたのは「会社員」(+4.1ポイント)、減ったのは「スポーツ選手」(-10.2ポイント)。「専門職」「運転士・運転手」「鉄道・運輸関係」「宇宙関係」「車整備・販売」が20位以内に加わり、乗り物関連への注目が高まった。20位圏外になったのは「法律家」「料理人」「芸能人・歌手・モデル」「画家・芸術家」だった。

女の子の親の「就かせたい職業」では、「公務員」「看護師」「会社員」のトップ3は変わらずの人気だが、すべてポイントが下がり、就かせたい職業の幅は広がっているようす。また、「専門職」が過去最高の6位に入った。内訳をみると「資格のある職業」「専門的な知識と技術が必要な職業」などの回答が多く、漠然とはしているものの、AIに代替されない安定した職業に就いてほしいという親心がうかがえる。
最も増えたのは「会社員」(+4.4ポイント)、減ったのは「看護師」(-5.4ポイント)。「医療関係」(助産師、歯科衛生士、検査技師など)は20年前の2.7%から6.4%に増えて5位に入った。医療系の職業が上位を占める一方で、子どもと関わる「教員」「保育士」の割合は半分以下になった。
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