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2019年3月18日

墨田区の教育ICT導入事例から学ぶiPadの効果的な導入とWindows環境との共存

整備・活用に必要な情報収集を効果的におこなうために

「当たり前のことですが、ICT機器はそれを活用する人のための道具であるべきです。教員が持つ場合には教員にとっての活動のための道具であり、児童・生徒も同様に学校生活での道具として活用できたらと考えます。それぞれの活用範囲は多岐にわたり、様々な場面でICTが寄与すると考えています。墨田区では教員へのタブレット整備をおこない利活用を進めてきたところであり、ようやく児童・生徒のICT活用のスタートに立てたのではないかと考えています。教員や児童・生徒の様々な活用を想定しトータルに整備するには利活用を行う学校への理解が不可欠であるのはもちろん、端末選定からネットワーク、アプリケーションやセキュリティ、さらにクラウド製品の利⽤から導⼊、サポート、利活⽤のための研修などの⽀援など多くの情報を複合的に正しく整理していく必要があると考えています。今回、SB C&S株式会社エデュケーションICT推進室の⽅から中立的な立場でいろいろな情報提供をいただき、とても効果的な環境構築ができただけでなく、導⼊後に教育委員会内、学校現場で必要な体制なども考えることができました。」

左から庶務課 教育情報担当 梅原 真奈美さん、庶務課 教育情報担当 藤森 貞利さん、ICT支援員 本多かおるさん

左から庶務課 教育情報担当 梅原 真奈美さん、庶務課 教育情報担当 藤森 貞利さん、ICT支援員 本多かおるさん

SB C&S エデュケーションICT推進室の思い

共同関係を構築できるリーダーの存在が、効果的なICT整備による教育基盤を構築

SB C&S株式会社 エデュケーションICT推進室 室長 古泉 学

SB C&S株式会社 エデュケーションICT推進室 室長 古泉 学

「墨田区様とのお付き合いは約5年となりますが、教育機関様へのICT機器の導入コンサルティングという前例のない取り組みを開始して7年目に入り、取材を通じて墨田区様に日々の活動を評価いただいていることを拝聴し、心より嬉しく思います。世の中の潮流として、『iPadかWindowsか、あるいはChromebookか?』などのデバイスの導入選定のお悩みの話を当社に様々な教育機関様からご相談いただきます。同時に『Wi-Fiかセルラーか?』などのネットワークの導入の悩みなどもご相談いただくことが非常に増えております。
墨田区様の場合、先ず目標や目的を明確に打ち出し、そのための基本方針を策定され、その実現のための方法として教員へのiPadの整備を実施されました。同時に教育現場のリーダーの方々への管理職研修などを通じた『マインドチェンジ』、導入後その稼動域を広げるための課題の抽出と、限られた予算の中で実装できるICTの最適な整備をされています。整備だけでなく、その機器を稼動させるために人や組織がどのように関わっていくのか?を体系的に考え、その上で児童・生徒への整備という模範的な導入ステップを踏まれています。
墨田区様との取り組みにおいて、どのような機器を選定し、導入して活用していくのかという順番ではなく、実現したい教育目標に最適な教育ICT機器は何かを考えていく、そこに企業がコンサルティング的な提案でその選定のお手伝いをしていくという相互の関係が、これからの教育ICT分野においては非常に重要だと再認識しました。
さらに、墨田区様はその実現をそれぞれの組織や立場の壁を超えて実現している点で、これからの教育委員会のICT機器導入において理想的な体制だと感じています。
なぜその様なことができたのか?それは『共同関係を構築できるリーダーの存在』です。学校の改革のためには、大きな力で国や自治体や企業が動くだけでなく、子供達の未来のために教育現場を変えたいという一人一人の教育関係者の想いが、学校や企業、行政などのそれぞれの立場を超えて粛々と目標実現のためにそれぞれのプロフェッショナルの領域の力を生かしながら共同で目指すことが、最も効果的な導入方法なのではないかと感じています。墨田区様のように区長や教育長の強い推進力と、現場の強い理念や志をもった方々の能動的なボトムアップが合わさって初めて、子供達のための地域社会作りのための教育基盤は構築されるのだと墨田区様との取り組みを通じて強く感じています。ボトムアップに裏付けられたトップダウンが、いま最も求められているのだと強く感じています。」と、SB C&S エデュケーションICT推進室 古泉 学は語った。

教員研修や定期的な情報共有の機会がICT活用に大きく貢献

SB C&S株式会社 エデュケーションICT推進室 榎田 芳美

SB C&S株式会社 エデュケーションICT推進室 榎田 芳美

また、日本で数名しか存在しないApple社のオフィシャル研修認定APL(Apple Professional Learning)所有者の一人、エデュケーションICT推進室 榎田 芳美はこう語る。「平成26年度のiPadの初期導入時から墨田区様をご支援させていただいておりますが、色々なお取り組みに対して教員の皆様へのiPadの研修会の実施や公開授業での支援を実施して参りました。iPad研修会では、各学校のICT担当の教員の方々にiPadの基本操作からOffice 365利用についてのご案内をさせていただきました。できるだけ、研修を通して授業の中で実践できるイメージを持っていただけるようにコンテンツ作成や、研修内容を考えて実施しています。
また、教育委員会が主催する事例共有会や情報モラル、ルーブリック評価のセッションにも参加させていただいたのですが、どの研修会においても墨田区の教員の方々はとても前向きで、積極的に他校の方々と交流をされており、研修終了後も活用や課題を共有されていたのが印象的です。
墨田区様のご支援をさせていただくなかで、私が一番感じたことは教員研修の大切さです。
墨田区様にて活用が推進されているのは、先生方の熱い想いとICT機器導入に対する期待感があり、研修会の実施により最新のテクノロジーに対し「授業の中でこの機能は使えそうだ!」というイメージがご自身で持てることと、そして他校の事例や活用方法の共有の場が定期的にあることだと感じております。
最新のテクノロジーのご紹介ではなく、その様な新しい技術が教育現場でどの様に活用されていくのかをイメージできる情報提供や研修会を実施していきたいと思っています。」

関連情報

SB C&S株式会社 教育ICTコンサルティング 

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