2014年6月13日
淡路市教委/教員1人1台タブレット 転勤しても使える導入法
兵庫県淡路市教育委員会は、1人1台のタブレット端末の学習環境を目指し、2012年から市内の小中学校に本格的な導入を開始している。タブレット端末の導入は学校単位で進められることが多いが、市教委では意欲のある教員に貸与するというユニークな整備の仕方をしている。
淡路市では、現在までに220台のタブレット端末を整備。それらを学校に入れるのでなく、市教委が研修員として認定した教員に貸与している。学校への貸与ではないため、研修員は転勤になっても、機器を転勤先の学校に持っていくことができ、これまで同様にICTを活用した授業が続けることが可能だ。
市担当者は、タブレット端末を「学校単位で導入し、さあみんなで使いましょうでは、中々使ってもらえない」と背景を語る。市からタブレット端末を、意欲のある教員に直接貸与することで、しっかりと稼動させ、有効活用できると続けた。
市教委では、4月から、Appleの教育コンテンツ配信サービス「iTunes U」にデジタル教材を配信するコースを開設した。これは研修員という制度の成果のひとつだ。
きっかけは、英語を教える研修員の1人が「iTunes U」を使い、タブレット端末を使った授業用に教材を作り出したことだった。すると、まわりの研修員も興味を示し、その輪が広がっていった。現在は、小学校の英語や社会、音楽、中学校の理科や体育の教材など、11のコンテンツがアップされており、授業でも活用されている。今後も毎月コンテンツをアップしていき、拡充を図っていくという。
市教委は、2018年度までに約2700台のタブレット端末を導入し、小学校4年から中学校3年の全教室で1人1台の環境を構築することを目指している。それにあわせて、現在20人いる研修員も、毎年50名ずつほど増員していく予定だ。
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