2013年11月19日
東京都教委/“ICT活用のハードルを下げる” 教育フォーラムで実践例を紹介
東京都教育委員会は18日、東京都内の小・中・高校・特別支援学校の児童・生徒、教員や保護者を対象とした「2013年度ICT教育フォーラム」を虎ノ門会場の「ニッショーホール」で開催した。
会場には、504名の学校関係者らが集まった。
「ICTで授業が変わる」をテーマにした第2部では、模擬授業や学習コンテンツの紹介、活用事例を発表した。
東京都には、都立高校、特別支援校、付属中学・中等教育学校など250校がある。「都立学校ICT化計画」では、これらの学校すべてをネットワークで結び、授業を分かりやすくするため、タブレット端末・プロジェクターなどを活用するとしている。電子教材の共有化も進めており、現在4000の学習コンテンツをWebで公開している(閲覧にはID、パスワードが必要)。第2部ではこうした身近で実践的な事例が紹介された。
都立杉並総合高校の高橋教諭による「模擬授業」は、スプーンを使った音の信号で飛行船を操縦するというもの。パワーポイントと動画を活用した授業を、生徒役の協力者数名とともに行った。
また、「効果的なICTの活用事例」では、都立墨田川高校の椋本教諭が取り組みを発表した。同校のICT活用に関する基本的コンセプトは「活用のハードルを下げる」だ。
これまで培ってきた授業スタイルに誇りを持つ教員にもICTを活用してもらえるよう、従来通りの授業の一部だけをICTに置き換えることを考えたという。
例えば、パワーポイントのスライドを直接、黒板に映し出すというもの。背景を黒に、文字を白にすることで読みやすく映し出せるなど、工夫が凝らされている。教員は板書に使う時間を節約でき、生徒がノートに写している間、ノートの取り方を指導できるといったメリットも生まれた。
授業でのICT活用を推進する同フォーラムは、19日には、武蔵野会場「武蔵野市民文化会館」でも開催する。
関連URL
問い合わせ先
ICTフォーラム事務局
ict-kyoiku@try-sky.com
最新ニュース
- オーディーエス、2024年度の鳥取県GIGAスクール運営支援センター業務を受託(2024年4月19日)
- AmbiRise、電子請求サービス「Haratte」の導入で釧路市の学校・教委の支払業務が85%削減(2024年4月19日)
- 子育て環境、8割の保護者が「地域間格差がある」と回答、特に「子育て施設・設備」で実感 =トラストバンク調べ=(2024年4月19日)
- 小中学生の60%が「新学期に学校に行きたくないと感じたことがある」=ニフティ調べ=(2024年4月19日)
- 保護者の6割以上が子どもの自主学習をサポートしている=明光義塾調べ=(2024年4月19日)
- 国公立大学現役合格者の勉強時間、高3で休日6時間以上が48.6% =じゅけラボ予備校調べ=(2024年4月19日)
- 東京理科大、「デジタル人材」を育成する学部・学科を2026年4月に新設(2024年4月19日)
- 東京経済大学、高校生向けのオンライン講義「東経大ライブ」26日から全10回配信(2024年4月19日)
- 東京大学とNTT東日本、地域循環型社会の実現に向け産学協創協定を締結(2024年4月19日)
- 国立高等専門学校機構、「第3回 高専GIRLS SDGs×Technology Contest(高専GCON2024)」開催(2024年4月19日)