2015年5月13日
文科省/デジタル教科書の導入に向けて検討開始 有識者会議を開催
文部科学省は、デジタル教科書の導入に向けて検討を開始した。12日、デジタル教科書の位置づけや、教科書制度のあり方について検討を進めるため、「『デジタル教科書』の位置付けに関する検討会議」の第1回会合を開催した。
現在の教科書制度では、教科書は紙でできたものを前提としており、デジタル教材は基本的に副教材としてしか認められていない。そうした中、政府は、2014年6月に閣議決定した「規制改革実施計画」などで、デジタル教科書について具体的に検討することが必要だと方向性を示していた。
会議では、教科書の意義や制度のあり方のほか、デジタル教科書の使用方法や教育効果、健康面や有害情報などの配慮事項、検定や採択・供給のあり方、価格やコスト、著作権、環境の整備などについて検討していく。
座長を務める東北大学大学院の堀田龍也教授は、「教科書をデジタルとミックスさせていくことで、より豊かな学習環境にしてくためには、いくつかの課題が横たわっている」と語る。そうした課題を工夫で乗り越えるのか、それとも制度変更まで踏み込むのかなど議論していきたい、と会議の今後についてまとめた。
「『デジタル教科書』の位置付けに関する検討会議」では、議論を重ねて2016年内に意見のとりまとめて発表する。
なお、第2回会合を6月30日に開催する。
関連URL
最新ニュース
- オーディーエス、2024年度の鳥取県GIGAスクール運営支援センター業務を受託(2024年4月19日)
- AmbiRise、電子請求サービス「Haratte」の導入で釧路市の学校・教委の支払業務が85%削減(2024年4月19日)
- 子育て環境、8割の保護者が「地域間格差がある」と回答、特に「子育て施設・設備」で実感 =トラストバンク調べ=(2024年4月19日)
- 小中学生の60%が「新学期に学校に行きたくないと感じたことがある」=ニフティ調べ=(2024年4月19日)
- 保護者の6割以上が子どもの自主学習をサポートしている=明光義塾調べ=(2024年4月19日)
- 国公立大学現役合格者の勉強時間、高3で休日6時間以上が48.6% =じゅけラボ予備校調べ=(2024年4月19日)
- 東京理科大、「デジタル人材」を育成する学部・学科を2026年4月に新設(2024年4月19日)
- 東京経済大学、高校生向けのオンライン講義「東経大ライブ」26日から全10回配信(2024年4月19日)
- 東京大学とNTT東日本、地域循環型社会の実現に向け産学協創協定を締結(2024年4月19日)
- 国立高等専門学校機構、「第3回 高専GIRLS SDGs×Technology Contest(高専GCON2024)」開催(2024年4月19日)