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2015年5月25日

DNP/反転授業の効果アップへ タブレット端末への記述にデジタルペンを活用した実証研究開始

大日本印刷(DNP)は18日、反転授業の効果を高めるため、タブレット端末とデジタルペンを活用した記述式学習問題(ワークシート)の実証研究を、佐賀県武雄市の市立武内小学校で4月から開始したと発表した。2016年3月まで研究を実施する。

現在、武雄市では、学校が配布したタブレット端末を児童が自宅に持ち帰り、授業を撮影した動画の視聴、記述式ワークシートや小テストなどの予習を行うことで、児童生徒が事前に知識を習得して主体的に学習に取り組む反転授業に臨んでいる。

しかし、このワークシートは記述量が多く、タブレット端末に直接書き込むことが難しいため、プリントアウトして手書きで解答していた。そのため、児童の解答をデジタルデータで残すことができず、解答を電子黒板に映して授業に利用したり、指導に活かしたりすることが困難だった。

この課題に対してDNPは、記述式ワークシートにデジタルペンを使用することで、紙への書き込みによる使いやすさを残しつつ、記述内容の迅速なデジタルデータ化を可能とした。

家庭学習時の記述式ワークシートとして専用紙を使用し、デジタルペンで書いた内容をペンの内蔵カメラが撮影して即時にデジタルデータとして保存。

授業開始時に、デジタルペンに保存したデータを教師のパソコンに転送することで電子黒板への表示などを可能とし、さまざまな解答の比較や特長的な解答の共有などを行うことで、児童同士の協働的な学びを活性化していく。

また、記述時のデータの分析や動画コンテンツの視聴履歴を確認することで、作業時間や時間帯などもデータとして保存されるため、児童の家庭学習の取り組み状況も把握できるという。

DNPは、デジタルペンを活用した本モデルの効果検証を、武内小学校だけでなく武雄市内の小学校に広く展開し、2016年度以降の自治体への本格的な導入を目指す。

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実証研究詳細

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