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2016年4月8日
KMSIとカーリルが京都府立図書館でシステム共通基盤を構築
京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI)は7日、公共図書館システム「ELCIELO(エルシエ ロ )」の高い柔軟性と拡張性を活かし、カーリルの横断検索エンジン「カーリル Unitrad API」を採用したシステム共通基盤を、3月に京都府立図書館で構築したと発表した。
今回のシステム構築にあたり京セラ丸善は、1898年に開設された歴史ある京都府立図書館において、近年の高齢化や多文化・多言語化など、複雑化する社会環境や、人口当たりの大学生数が全国 1 位という京都府の学術的な環境に対応したシステムの実現を目指したという。
また、京都府立図書館は2000年に開発した図書館システム機能「京都府図書館総合目録ネットワーク(K-Libnet)」により、総合目録機能や相互貸借機能などの管理を行う中で、府内市町村立図書館・読書施設・学校図書館 などへのさらなる支援拡充を重視し、次期システムの導入を検討していた。
このような目標を掲げる京都府立図書館の委託を受け、京セラ丸善は京都府民すべての資料探求要求へ応えるべく、「K-Libnet」の主要な機能である蔵書検索機能に、カーリル社の横断検索エンジンを採用することで、「 K-Libnet」機能を強化した。
あわせて本検索システムと同社のパッケージシステム「ELCIELO」を、同一のフレームワーク上でシームレスに連携させることで、府民の資料探索要求への満足度を高め、府内図書館における相互貸借関連業務の府全域での省力化を図った。
カーリルは「日本の図書館をもっと楽しくすること」を企業ミッションとして掲げ、日本の図書館業界を牽引する企業であり、全国6000館以上の図書館との横断検索機能の連携実績を誇る、高速な資料検索エンジンを提供している企業。
今回のリリースについて、同志社大学の原田 隆史教授は、「今回作られた、京都府内の図書館資料をまとめて探す新システムは、利用者が必要とするデータを一括管理することで、検索システムとして最も重要なスピードの問題を解決し、利用者の利便性を大幅に向上させた革新的なシステムと評価することができるでしょう。また、京都府内全域を対象とした、データを利用することができる仕組みを備えているという意味でも画期的で 、この仕組みを活用することで新しいサービスが続々と提供されることも期待されます。今後の京都府立図書館と京セラ丸善の、新しい活動に大いに期待しています」と述べている。
京セラ丸善では、今後も京都府立図書館の府内図書館への支援充実と京都府全体の情報を求める人々の活動に貢献するとともに、今回構築した公共図書館向けトータルソリューションを、都道府県を中心に展開することで、全国の公共図書館における利用者サービスの向上や図書館業務支援をサポートしていくとしている。
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