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2016年10月13日

分身ロボットOriHimeによる遠隔授業プロジェクトが都内で拡大

オリィ研究所は12日、同社開発の分身ロボットOriHimeを、ベネッセこども基金の自主事業「重い病気を抱える子どもの学習支援の取り組み」の一貫として東京都立特別支援学校に提供したと発表した。

sub1本事業による学習支援は2015年7月より開始され、今年に入り、院内に分教室がある都内すべての肢体不自由校(光明特別支援学校、北特別支援学校、および墨東特別支援学校の三校)に拡大した。

OriHimeは、インターネットを利用した遠隔授業参加を可能とする利用者の分身となるロボット。手と首の向きを直感的に自由に動かし、視覚と聴覚を有し、音声を発して相手と会話ができる。特別支援学校では、入院中で学校に通えない子どもが院内学級の自席にOriHimeを置いて授業に参加するなどの用途に活用されている。

子どもがOriHimeをiPadのアプリで遠隔操作し、首の向きを変えて黒板や教室の様子を見渡したり、手を自由に動かしてジェスチャーを交えながら先生や友だちと会話したりすることで、入院している子どもにとっても、周囲の人にとっても、あたかもその子どもが教室にいるかのように感じることができるという。

OriHimeの導入で、病室から出ることのできない子どもが院内学級の教科や社会科見学に参加し、学習発表会で効果音演奏係として活躍するなど、幅広く使用されている。

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