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2017年1月23日
プログラミング教育スタートに向けて 先生たち大いに学ぶ
内田洋行は21日、小中高校の教職員、自治体の教育委員会関係者を対象とした「プログラミング教育スタートに向けてのワークショップ」を、東京の内田洋行 新川本社で開催した。
「小学校段階でのプログラミング教育研修」と題して登壇したのは、みんなのコード代表理事で文部科学省のプログラミング教育に関する「有識者会議」の委員も務めた利根川裕太氏。
冒頭、参加者の所属を問うと、2020年からのプログラミング必修化が迫っているためか、参加者の半数近くを小学校教師が占めていた。また、参加者の大半がプログラミング教育の実施に「不安がある」と答えた。
利根川氏は、プログラミング教育が小学校で必修化されることになった経緯や、なぜプログラミング教育が必要か、求められる「プログラミング的思考」とは何かを解説。プログラミング教育に使用される教材の種類や利用方法について紹介した。
教材体験では、「Hour of Code」の「古典的な迷路」を使ったプログラミングに挑戦した。コンピュータサイエンスの基本を学ぶゲームなのだが、ステージをクリアしていくと簡単にクリアできない問題などもあり、利根川氏のヒントを頼りに参加者は夢中に取り組んでいた。
ワークショップ Ⅱでは、翔泳社の「ルビィのぼうけん」を使ったアンプラグト研修に、古河市立大和田小学校の藤原 晴佳教諭と翔泳社の長谷川 和亮氏が登場。アンプラグド=PCやタブレットを使用しない、プログラミング授業例を紹介した。
「ルビィのぼうけん」は、フィンランドの女性プログラマー、リンダ・リウカスが、子どもがプログラミングを学ぶ糸口となるように作った絵本。この絵本では、プログラミングのいわゆる「コード」は一文字も出てこない。紙やペン、自分の体を使ってプログラミングに必要な考え方を学ぶ。
参加者は最初のステップとして、全員で立ち上がって「足踏み」「手拍子」「ジャンプ」「ターン」などの動作を、命令(長谷川氏が手を上げる)に従ってループ(繰り返し)するというプログラミングの実行を体験した。
藤原教諭は、文部科学省の情報教育指導支援事業の研究校としてこれまで取り組んできた「教科学習で活かせるプログラミング」の中から、音楽と国語のアンプラグドな取り組みを紹介した。
国語の作文にプログラミング的手法を取り入れた授業では、参加者から「これまでも使われてきた学習の手法で、プログラミングでは無いのでは」との指摘があった。確かに、教科の中でプログラミングを取り入れる場合で、特にアンプラグドでやろうとした場合、これまでの教え方・学び方との差別化が難しいこともあるかもしれない。しかし、これまでの学びの手順を「プログラミング」という視点で再構築してみたら、「プログラミング的な思考」を学ぶのに充分な授業構成になる、という可能性も念頭に置くべきだろう。
ワークショップ Ⅲは、「教育版 レゴ マインドストーム EV3」を使ったロボットプログラミング研修。「前に進む」「後ろに進む」「曲がる」「止まる」など動作から、「カラーセンサー」や「超音波センサー」などセンサーの機能、「順次」「分岐」「反復」などの基本的動きを学んで実際のプログラミングに挑戦。
講師の指示に従って行ったプログラミング通りの動きをロボットがすると、「お~っ」という驚きの声が会場の至る所から上がった。プログラミングした通りに動く、という最も基本的な部分から驚きを味わえることを体感する。
2人一組のチームで課題に取り組むと、子どものように夢中で取り組み始めた。あるテーブルでは、何組かのチームが交互にプログラミングを披露し合いながら褒め合ったり教え合ったり、話し合ったりと、まさにアクティブ・ラーニングともいえる状況が展開していた。
2020年に小学校でプログラミングが必修化される。いまだに、小学校のプログラミング教育が英語でコードを書くことだと勘違いしている教員もいると聞く。プログラミング教育はこう行うべきだといった具体的な指示や通達は、今後も文部科学省からはないだろう。現場の教師や関係者が、小学校におけるプログラミング教育のあり方を自ら模索し、学習の目標である「プログラミング的な思考」が身につくような学びを作りだしていって欲しい。
内田洋行では今後も、プログラミング教育の推進のため、各種セミナーやイベントを実施する予定だという。
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