2017年3月15日
高校生のICT利用、日本は米中韓と比べ大きな遅れ
青少年教育振興機構は13日、日本の高校生の学習意識やICTの利用状況などを、米国、中国、韓国と比較した「高校生の勉強と生活に関する意識調査」の報告書を発表した。調査結果からは、日本の高校生は米中韓と比べて、ICTの活用が進んでいないことが明らかになった。
たとえば、Wordなど文章ソフトの利用率は、米国が最も多く85.6%、韓国は50.9%、中国は36.4%だったが、日本は20.8%にとどまった。
簡単なプログラミングについては、一番利用者の多い韓国が23.4%、続く中国が21.4%、アメリカが12.9%。日本は唯一4.8%と一桁台だった。
また、インターネットで学習の情報や資料を調べたり、収集したりする高校生は、日本では61.3%だったのに対し、米国は85.5%、中国は76.9%、韓国は71.8%にのぼった。
学習ソフトやアプリを使って勉強する高校生は、日本は29.2%だが、中国は72.7%、米国は64.4%、韓国は39.6%となっている。
「高校生の勉強と生活に関する意識調査」は、2016年9月~11月の期間、日本、米国、中国、韓国それぞれの普通科高校の生徒を対象に調査を実施。勉強の態度、勉強の時間と方法、勉強のプレッシャー、得意なこと、成績、体験学習、学校生活、将来受けたい教育の水準、人生目標などについて、アンケートを行った。
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