2017年12月12日
中央大、湿度でON/OFFスイッチングできる分子ダイオードの作製に成功
中央大学は11日、スイス、オランダの大学との国際共同研究グループが、湿度でON/OFFスイッチングできる分子ダイオードの作製に成功したと発表した。
中央大学理工学部応用化学科の芳賀正明教授と研究開発機構の小澤寛晃准教授が、ベルン大学 (スイス) およびライデン大学、デルフト工科大学 (オランダ) と連携した国際共同研究グループは、湿度によってON/OFF動作する金属錯体をベースとした分子ダイオードを見出し、研究成果はNature Nanotechnology誌に掲載された。
分子ダイオードは近年研究が本格化し、これまでにも多くの研究者によるさまざまな機構のものが確認されているが、外部環境に応答して整流比が数千倍変化する分子ダイオードはこれまで知られていなかったという。同研究で得られた成果は、分子レベルでの水分やアルコール検出などのセンサーの微小化に寄与できるものと期待される。
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