2018年12月12日
現代人の語彙、全世代で「インスタ映え」「SNS」が上位、ベネッセ調べ
ベネッセコーポレーションは、ベネッセ教育総合研究所の協力のもと、今年7月に全国の高校生から社会人までの約3000人を対象として「第3回 現代人の語彙に関する調査」を実施、11日、その結果を発表した。
調査では、同社が主催する「語彙・読解力検定」の「辞書語彙」「新聞語彙」の2領域から厳選した440語の熟知度を調べ、現代を生きる人々の言語活動の実態、その年代・生活・行動などによる語彙力の違いを明らかにした。
それによると、全体で最も熟知度が高かった語は「インスタ映え」、次いで「SNS」となった。辞書語彙にしぼると、高校生・大学生・社会人 (20代・30代) で「インスタ映え」が1位、社会人 (40~60代) でも2位となっていた。社会人 (40代~60代) で実際にインスタグラムを使っている人は20%に満たないが、インスタグラムを使っていない層でも「インスタ映え」という言葉が広く認知されている状況が窺える。
世代ごとの熟知度の傾向を見てみると、社会人 (40~60代) が他の世代より「知っている」語が440語中298語と最も多かった。漢語・和語の語種や分野の偏りもなく、すべての分野で他の世代を上回った。高校生・大学生が親世代よりも「知っている」語を見ると、仲間内のSNSで使われる「新語」がほとんどであった。一方、新聞語彙では「SDGs」「#Me too」など新しい社会問題や概念に関する語が多く、若い世代の時代への感度が窺える結果となった。
「話す」「聞く」「書く」の各場面で意識していることと語彙力との関連を見たところ、語彙力の高いグループの方が「書く」場面で相手への伝え方を意識している傾向の高いことが分かった。また、高校生・大学生では、学校で作文や小論文、レポートなどの長い文章を書く機会が多い人ほど、語彙力が高い傾向が見られた。さらに、学校での「書く」指導の内容によって語彙力に大きな違いが見られることが分かった。
文章を書いたところで終わりとせず、他者からの評価を受けることや、自ら主体的に見直しをすることが重要であると考えられる。また、言葉を「目的や場面、相手に応じて適切な表現に言い換えられるか」を問う設問の正答率と語彙力との関連を見たところ、語彙力の高いグループの方が言い換える力の高いことが分かった。
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