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2020年9月14日
すららネット、「不登校生徒の出席扱い」「HSCの子の関わり方講座」をWeb開催
すららネットは11日、今月9日にWeb会議システムで開催した「不登校生徒の出席扱い」「HSCの子のかかわり方講座」の様子を公開した。小中学生の子どもを持つ保護者約約220人が参加、説明と質疑応答を実施した。
同社の子どもの発達支援室では、主に家庭学習で「すらら」を活用している子どもとその保護者を対象に、日々学習サポートを行っている。子どもの発達支援室宛には毎日、家庭学習における親子の関わりに関する問い合わせが寄せられているという。
学力を上げる方法は「すらら」で解決できるものの、勉強に気持ちを向かせる方法は心理面から紐解く必要性を感じ、同社では2018年から、社内臨床心理士を中心とし「子どもの気持ち」へ目を向けることに力を入れているという。
2019年は親子の関わり方について行動分析学、教育学、認知行動療法を中心とした保護者向けサービスやイベントを開催し約1000人の保護者が参加。今年は新型コロナウイルス感染拡大による休校や、休校の影響による授業の遅れを取り戻すための夏休みの短縮など、子どもたちを取り巻く状況が例年と大きく異なる中、同社には保護者からの悩みが多数寄せられている。
第一部では、子どもの発達支援室長佐々木氏から、不登校生徒の出席扱いについて紹介。文部科学省が公表している「不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導揚力上の出欠の取扱いについて」通達の説明や、出席扱いを認めれた児童生徒数の推移、出席扱いになる7つの要点、具体的なアクションや流れについて説明し、事前に寄せられた質問への回答。
「平成30年度文部科学省調査」によると、全国に約16万人いる不登校児童・生徒のうち、出席扱いを認められた児童・生徒は年間286人であり、出席扱いの制度は認知も活用も依然高いとは言えない。通っている学校とのコミュニケーションが必要であること、担任の教員が制度について知らない場合でも、まずは相談することが重要であると伝えた。
第二部では臨床心理士道地氏から、HSCの子(とても敏感な子ども)とのかかわり方について事例を交え紹介。HSCならびに不安症のチェックリストについて、HSCであることをきっかけとして不安症の症状が出た子どもの事例、HSCや不安症に対する保護者や子ども本人の正しい認識・理解の重要性、認知行動療法の知見に基づく思春期の子どもとのかかわり方について紹介し、事前に寄せられた質問への回答。
保護者から寄せられた悩みは多岐にわたり、ほめ方、不登校の子どもへの介入の仕方、カウンセリング専門機関の選び方、他者とのかかわり、睡眠について、勉強について、やる気や集中力について、漢字の読み書きが苦手な場合のアプローチ、ゲームとのかかわり方等について回答。大切なのは、学ぶ楽しさを知れるかどうかであるということ、学校での学びにとらわれず子ども自身に合った学習方法を見つけることだと強調し締めくくった。
参加した保護者からは「現在の状況では、不登校への対応のニーズが増えていると思います。学校側の理解も進めてもらえるように、学校にかけ合ってみようと思います。」「この講座に参加して、同じような悩みを持っている方が沢山いて色々な話しが聞けて良かったです。先生からのアドバイスやHSCについて聞けて参考になりました。」「不登校になり学業に関して悩むことが多く、また心のケアについても何か行っていけないかと気になっていました。我が家の項目が当てはまるかどうかと思いつつ参加しましたが、全体を通して気づかされることも多く、参加してよかったと思います。非常に有意義な時間を過ごすことができました。開催いただきありがとうございました。」といった感想が寄せられたという。
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