2020年11月11日
3M、2020年の科学に対する意識調査「SOSI」を発表
サイエンスカンパニーのスリーエム ジャパンは10日、本社である3M社(米国ミネソタ州)が実施した科学に対する独自の調査である「State of Science Index(ステート・オブ・サイエンス・インデックス)」(SOSI)の2020年の結果を発表した。
同調査は、人びとの科学に対する意識や興味関心について調べており、日本を含む14カ国で2018年から毎年実施している。
今回の調査は、各国約1000人を対象に、新型コロナのパンデミック前(2019年8月~10月間、14カ国対象)とパンデミック期(2020年7月~8月間、11カ国対象)の2回に分けて実施した。
日本の調査結果をみると、まず、新型コロナの感染拡大後、日本では科学に対して懐疑的な意識を持つ人は、第1回目(2018年) の調査以来、初めて減少(11ポイント減)し、科学に対する重要性を認識する人が増加した。
しかし、科学を提唱する意識に大きな影響は見られなかった。パンデミック前の調査で、日本では「科学がもたらすメリットを議論する際に、科学を擁護している」と答えた人は9%に留まった(グローバルの結果では20%)。
パンデミック期の調査結果でも、「感染拡大をきっかけに、科学を提唱する気持ちが強まった(ソーシャルメディアで科学関連の記事をシェアするなど)」と答えた人が20%に留まる一方で、「提唱する気持ちが弱まった、または変わらない」と答えた人は80%に上った(グローバル46%)。
また、日本では85%の人が新型コロナの拡大の抑制に対して政府によるリーダーシップを期待している。
他方で、日本で将来的なパンデミックや疾病の予測や回避には民間企業の力が必要と回答している人は世界平均の61%より13ポイント高い結果(74%)となり、調査国の中で最も高い数値となっている。
なお、グローバルの調査結果では、人びとの科学に対する意識が向上していることが明らかになった。また、持続可能な解決策の重要性、STEM教育における性別・人種間の不平等解消の必要性、諸問題の解決に向けた官民連携への期待が示された。
新型コロナの感染拡大で、世界の人びとの科学や科学者への信頼度は2018年の調査開始以来最高となり、89%の人が「科学を信頼している」と回答し、86%の人が「科学者に対する信頼」を示している。
科学に対する懐疑的な意識が広がっていた中、今回のパンデミックにより、人びとは科学の重要性を再認識し始めており、過去3年で初めて、科学に対する懐疑的な意識を持つ人の数が7ポイント減の28%に減少した。
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