2020年12月16日
東大と日本TCS、南相馬市の中学生に社会課題をITで解決する学習プログラムを提供
東京大学と日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ (日本TCS)は14日、福島県南相馬市の協力により、同市の中学生に社会課題を IT で解決する手段を学ぶ体験授業を提供すると発表した。
この取り組みは、プログラング学習やドローンの操作を通じて先端技術に触れ、社会課題の具体的な解決策や将来の社会のあり方を考えるきっかけとなることが目的。
今回の体験授業は、学術研究活動支援事業(大学等の「復興知」を活用した福島イノベーション・コースト構想促進事業)で東京大学と南相馬市が取り組んできた小学生向けドローンプログラミング教育で培った知見や東京大学が擁する「復興知」、さらに、タタ・コンサルタンシー・サービシズがグローバルで培ったドローンを活用したビジネスソリューションに関する知見、それぞれの強みを活かして実施されるという。
また、これは東京大学と TCS が締結した産学協創協定にもとづくプロジェクト。日本 TCS は、授業において生徒がプログラミングに使用するタブレット端末を提供し、CSR 担当社員がプログラミングの技術的習得をサポート。
初回の体験授業は、南相馬市立石神中学校の約 60 人の生徒を対象に12月3日と12月14 日の2日間のプログラムで実施。
前半の「Day 1」では、東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻航空宇宙システム学講座の土屋武司教授によるオンライン授業を実施し、IT やプログラミングについて学んだ。
後半の「Day 2」では、同校の体育館で、生徒が作ったプログラムでドローンを飛ばし、ドローンの活用アイデアを発表。オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッドな授業方法をとることで、生徒がワクワクする体験を損なうことなく、新型コロナウイルスの感染防止にも配慮したという。
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