2020年12月22日
就職人気企業ランキング、トップは3年連続で「伊藤忠商事」 =学情調べ=
学情は21日、2022年3月卒業予定の大学3年生・大学院1年生計7675人を対象に実施した「就職人気企業ランキング」を発表した。
それによると、総合ランキングのトップは、3年連続で「伊藤忠商事」がランクイン。新型コロナの影響で、総合商社では特に資源・エネルギー分野での減収が目立つ中、非資源分野にも強く、2020年4~9月期の純利益が他の総合商社を上回った伊藤忠商事が、就職人気企業ランキングでも1位の座をキープした。
また、食品メーカーは高い人気を維持。2位の「味の素」、3位の「アサヒ飲料」をはじめ、トップ50内に13社が入った。
10位には食品スーパーが好調だった「イオングループ」が、昨年から順位を60以上も上げてランクイン。コロナ禍での「巣ごもり消費」を牽引した業界に、学生の人気・支持が集まっていることが分かる。
ステイホームで、ランクアップが目立ったのは出版業界。4位に「講談社」、11位には大ブームとなった「鬼滅の刃」を手掛ける「集英社」、16位には「KADOKAWA」がランクインしたほか、他の出版社も含めいずれも順位を伸ばした。
また、「あつまれ どうぶつの森」が大ヒットした「任天堂」は6位に。ステイホームの中、様々な媒体を通して家庭でも楽しめるコンテンツを提供する企業も人気を集めた。
一方、2021年卒採用を中止したANA(全日本空輸)、JAL(日本航空)、エイチ・アイ・エス(HIS)など航空、旅行業界は軒並み順位を下げたものの、100以内にランクインはしており、「採用再開」を願う学生の想いが現れる結果となった。
旅行最大手の「JTBグループ」はトップ10に留まったが、11月下旬に2022年卒採用を「見合わせる」と発表。2021年卒学生と同様、志望先の見直しを迫られる学生が多くなることが推察される。
この調査は、2022年3月卒業予定の全国の大学3年生と大学院1年生を対象に、6月1日~12月6日にかけて実施。「あさがくナビ」登録学生にE-MAILで告知し、Web上の入力フォームで回収したほか、同社主催のイベント来場学生へのWeb入力フォームによるアンケート調査・回収をした。回答方法は選択式(最大5社)で、有効回答は7675人。
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