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2021年3月19日

Chromebook+Monacaで身の回りの課題への気づき、探究能力を育むプログラミング授業 /野田学園中学・高等学校

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野田学園中学・高等学校は、山口県山口市にある創立143年の歴史ある私立校。2016年度から中学校の生徒1人1台にiPadを、2019年度からは高等学校生徒に年次進行でChromebookを導入。いち早く整備したICT学習環境を活用し、時代の求める資質・能力を持つ人材を育成する。ChromebookとMonacaを活用し実践的で活気あふれるプログラミング授業を行なっている、宮原秀貢教諭に話をきいた。

野田学園中学・高等学校

Chromebookと相性抜群、プログラミング学習環境は Monacaに決まった

野田学園中学・高等学校 数学科 情報科 宮原秀貢 教諭

野田学園中学・高等学校では、全科目のGoogle Classroomを作成し、コンテンツを共有するなどGoogle Workspace for Educationのコラボレーション、コミュニケーション機能の活用が非常に進んでいる。高等学校の生徒の端末としてChromebookを採用したのも、その親和性の高さからだ。起動の速さ、軽量で安定した動作、生徒の安全面からもChromebookの選択に迷いはなかった。

ただ、Chromebookの基本ソフトChromeOS上で、プログラミング学習のための開発環境に課題があったと、宮原教諭。Python(パイソン)を試したこともあるのだが、ライブラリ(多くの他のプログラムで活用できる部品のプログラム)に制限があったという。

和歌山県立高等学校での一斉導入の事例を知り、同僚の教諭の奨めもあってMonacaと出会う。Webブラウザで開発できChromebookと相性が抜群であること、生徒のスマホやiPadで実際に動くものが作れること、この2点ですぐに採用を決めた。

「社会と情報」 ―情報社会における問題の解決― での効果的な活用事例

高等学校1年「社会と情報」科目の「情報社会における問題の解決」でMonaca を活用したプログラミング授業を行なった。プログラミングスキルの向上だけが目的ではない、プログラミングを使って課題の発見力、分析力、解決力、コラボレーション力、コミュニケーション力を育てることが目的だという。

◆これまでにないほどの活気があふれたブレインストーミング

Chromebook+Monacaを活用した授業の様子

2020年12月、生徒らが数名のグループに分かれて身の回りの課題について考えることから始めた。はじめはなかなか考えを言えない生徒もいたが、宮原教諭は「なんでもいいから言ってみよう」と自由に意見が言えるよう声をかけ見守った。すると徐々に生徒らの話し合いは熱をおび、声が教室の外に届くほどになる。

「あんなに活気があふれ、真剣な表情の生徒たちを見たのは初めてだった。賑やかに討論を繰り広げる中で、生徒らが自分の頭を回転させ考えていた。」とその時の様子を笑顔で振り返る。
1時間のブレインストーミングで出てきた様々な意見はGoogle Jamboardを使いまとめられた。

◆解決できそうな課題を選びアプリ開発スタート、準備は Monaca公式教科書とサンプルコード
次の時間からは、出てきた課題を解決するためには何ができるかの検討に移った。

例えば、数学や物理の公式は記憶が難しい、朝起きるのが大変、おやつや朝食の献立、洋服のコーディネート、街の美化など多岐にわたる高校生らしい身近な課題が並ぶ。生徒らのやりたいことは多いが、高度なプログラミングスキルを必要とするようなこともあって何でも解決できるわけではなかったと、宮原教諭はファシリテーションの難しさにもふれる。

アプリ開発のための知識やスキルを身につけるため、2学期から週2時間の「社会と情報」の授業のうち1時間を、Monacaの公式テキストを用いた、HTML、CSS、JavaScriptの基本学習にあてて準備をしてきた。効率よく学ぶためにサンプルコードの活用方法も授業の中で扱っている。
サンプルコードの改造や組み合わせで解決できそうな課題を中心に開発対象を絞って選び開発が始まった。

◆どうしてもアラームを作りたい、という声に応えて教諭がサンプルコードを開発
勉強時間と休憩時間のコントロールや多機能目覚まし時計など、アラームの機能を作りたいという生徒の声が多かった。サンプルコードがなかったので、宮原教諭自ら開発し生徒らに共有したという。宮原教諭はもともと10年ほど前までプログラミングを行なっていた経験がある。今回、手軽にアプリ開発ができるMonacaに触れ、教諭自身も魅了されているのだと笑う。

プレゼン大会

12月のブレインストーミングから10時間ほどで各グループのアプリが完成した。最後にクラス内でプレゼン大会を行った。発表のためのプレゼン資料には、「誰のためか」「課題は何か」「どのように解決するのか」「何を作ったのか(アプリの説明)」「使用感・感想」をまとめるように指導をしたという。よくまとまっている資料が多くあった。

生徒が作成したアプリを紹介するプレゼン資料

発表では、優れた作品や創意工夫のある作品には「おおー」と感嘆する声、関心の声が教室に響いたという。

例えば「計算式アラーム」アプリは、3桁の足し算に正解しないと鳴り止まないアラームで朝寝坊を解決する。「学習アプリ」は数学の苦手単元を選択するとわかりやすいYouTube動画を再生できる。ニフクラ mobile backendを活用した「ディベート」アプリは友達とチャットを通じて学習意欲を高めるのだという。「パソコン図鑑」アプリはハードウェアや基本ソフトの詳細や主要メーカーを調べることができる図鑑。クイズ機能もついている。

生徒が開発した「パソコン図鑑アプリ」

プログラミングの経験もなく、はじめは難しいと感じてなかなか手が動かない生徒もいたが、サンプルコードの部分的な改造で、簡単に自分のスマホで動く実践的なアプリを作れたことが自信になった。すると新しいアイデアが溢れ出てきた。比較的よくできた生徒は更に高度なことへの挑戦を、うまくいかなかったところが残った生徒も次は改善したいと、それぞれの向上心につながった。これはChromebook+Monacaだからできたことだという。

今後の展開として

Jamboardでブレインストーミング

「開発中は、生徒が自由に主体的に取り組めるよう心がけたが、知識面においては多くのフォローも必要であった。知識習得のための学習段階で、アプリ開発に直結するよう実践的な授業を心がければ、もっと効果がでるだろう。アプリでの使用を意識して教えれば、生徒の意欲向上にもつながるはずだ」と宮原教諭は情熱を燃やす。

2022年度からの「情報Ⅰ」においては、データベースやモデル化とシミュレーションでChromebook+Monacaを活用できないか試行錯誤中だ。

Google Jamboardを用いたブレインストーミングや生徒の生活にからめた身近な問題を解決するというアプローチもいかしてゆきたいという。

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