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2021年5月12日

ガイアックス、LiDARネットワーク基盤を京都大学らと産学連携で開発&社会実験開始

ガイアックスは10日、新熊亮一教授(現芝浦工業大学、2020年度まで京都大学)らと、ブロックチェーンを活用したLiDARネットワーク基盤のシステムソフトウェアを開発し、4月1日から京大図書館等での社会実験を開始したことを発表した。

同基盤は複数の場所に設置されたイメージセンサのデータを統合することで「死角ゼロ」を実現し、自動運転車や宅配ロボット、警備ドローンなどのさらなる性能向上や、イメージデータの新たな利用用途の創造が目的。同社会実験では、実地のデータを取得・共有し、AIの学習を進め、2023年3月までの産業化を目指し、基盤技術のいっそうの改善をおこなっていくという。

今回開発をおこなっている基盤技術は科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業「さきがけ」による研究成果として生み出された。そして、社会実験は情報通信研究機構(NICT)の委託研究「データ連携・利活用による地域課題解決のための実証型研究開発(第3回)」の一環として実施される。

同基盤は、複数のイメージセンサ(LiDARやカメラ)から取得したデータを統合した広範囲に渡るデータを、ブロックチェーンによってリアルタイムに保護した状態で共有できるようにし、AIによる予測検知や、自律制御のためのデータ共有などへ応用可能にしたもの。屋外では自動車や、ロボット、ドローンの自律移動における制御への応用、屋内では犯罪・事故・三密の予測検知への応用が期待される。

開発は、主として京大、エクサウィザーズ、ガイアックスによるもので、2020年3月まで研究室レベルの開発がおこなわれた。ガイアックスはブロックチェーン技術および、クラウド技術を使ったデータ共有基盤を担当。

同基盤で扱う、AIへの学習データや、事故予測といった、改ざんが発生すると事故につながる領域において、ブロックチェーンを使いリアルタイムにデータの正しさを担保することによって、改ざん耐性を持たせているという。また、一般的にブロックチェーンはリアルタイムな処理について苦手としているが、独自のアグリゲーション技術を開発し、最小限の遅延で改ざん耐性をもたせることの実現を目指す。今後の社会実験では、エリアを増やしながら、データの利活用の検討から産業化へ向けて、産学共同での研究・開発を進めていくという。

社会実験概要

実施場所:
・京都大学桂図書館(京都市西京区)
・京都リサーチパーク地区(京都市下京区)
・百万遍交差点北(京都市左京区 エクサウィザーズ京都オフィス前)
実施時期:2021年4月から2022年3月
実施内容:これまでに開発してきたシステムを稼働させ、実地での複数LiDARを利用した3Dイメージデータの取得ならびにそれらを統合したネットワーク基盤の構築し、実環境での稼働実験を実施。
実施目的:
・京都大学桂図書館-三密の検知
・京都リサーチパーク地区・百万遍交差点北-交通事故のリスク予測

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芝浦工業大学

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