2021年9月6日
高校生の6割が「コロナ禍で就職できるか不安」と回答=ジンジブ調べ=
ジンジブは、同社が7月に開催した高校生向け合同企業説明会「ジョブドラフトFes」に来場した高校生1049人を対象に実施した、「就職活動に関するアンケート調査」の結果をまとめ、3日に発表した。
それによると、高校卒業後に就職しようと思っている理由を質問したところ、「早く自立したいため」42.4%が最も多く、昨年同時期より6ポイント高かった。
以下、「家庭の経済的理由」22.4%、「就きたい職業が決まっているため」17.9%、「進学したくない」15.2%、「目標がある」14.6%などが続いており、ポジティブな意識が高校生に多く見られる結果となった。
高校生向け合同企業説明会「ジョブドラフトFes」に参加した理由を聞いたところ、「先生の勧め」48%、「学校で知って自主的に来た」34.9%、「学校の授業の一環」31.1%の3項目が多かった。
以下、「友達に誘われて」6.4%、「親の勧め」5%、「Webで知って自主的に来た」2%が続いた。教師や学校をきっかけに来場している高校生が多いことが分かる。
「ジョブドラフトFes」に参加して、職場見学や応募したい企業が見つかったか質問したところ、61.6%が「見つかった」と回答。「見つからなかった」が3.6%、「どちらでもない」が21.4%、「情報収集になった」が13.4%だった。
実際に企業と出会う場を設けることで、多くの高校生の就職活動へのきっかけにつながっていることが分かる。
就職先を選定する際の重要ポイントを聞いたところ、「給与」62.1%が最も多く、次いで「勤務地」51.8%、「年間休日」49.7%、「仕事の内容(職種)」45.4%、「働く場所の雰囲気」40.2%、「会社の人間関係」36.7%が続いた。
応募先企業の情報を収集する際、求人票以外で何を見るかを聞いたところ、「会社のホームページ」58.4%、「求人サイト」41.4%、「会社のパンフレット」31.9%、「会社の採用ページ」30%が多かった。多くの高校生がWebを利用して情報収集を行っていることが分かる。
新型コロナの影響から進路選択に不安に思っていることを質問したところ、「就職できるかどうか」と答えた人が61.4%いた。
次いで「求人数の減少」39%、「希望業界に就職できるか」29.2%、「行事・部活の自粛による自己PRに書く内容」23.6%、「希望エリアで就職できるか」19.5%。
昨年度の内定率が99%だったにも関わらず、「就職できるか」の不安を抱えている高校生が多いことが分かった。
就職する上でどんなサポートが欲しいかを質問したところ、「自分がどんな職業に向いているか」53.6%、「面接の準備」44.1%、「自分の将来や目標について」42.4%、「就職活動の準備」29.5%、「社会にどんな仕事があるか」28.8%、「内定後、入社までの相談や準備」25.2%、「社会人になってからの相談」17.6%、「志望企業の選定」14%という結果になった。
応募先を決める際、誰に相談するか聞いたところ、「家族」80%が最も多く、以下、「担任の先生」65.2%、「進路の先生」41.2%、「友達」26.5%、「近親者(親戚やアルバイト先の先輩)」9.1%だった。
就活で活用したいツールや参加したいイベントを聞いたところ、「求人ナビサイト」47.4%、「合同企業説明会」35.4%、「インターンシップ」23.6%、「進路無料相談」20.7%、「社会人講和」6.1%だった。
この調査は、今年7月に開催された「ジョブドラフトFes」に来場した高校生を対象に、7月12日~30日にかけて、アンケートをとって実施。有効回答は1049人(男性45%・女性55%)で、内訳は東京11.0%・名古屋8%・埼玉12%・福岡18%・神奈川19%・北九州7%・千葉6%・広島4%・大阪13%・仙台2%。
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