2021年10月13日
高校生のなりたい職業、1位「教師・教員・大学教授」、2位「国家公務員・地方公務員」、3位「看護師」=LINEリサーチ調べ=
LINEは11日、同社のスマホ専用リサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」が、全国の高校1年~3年生の男女1044人を対象に実施した、「将来なりたい職業や、働く企業を選ぶ際に重視しそうなことに関する調査」の結果をまとめ発表した。
この質問に対する「決まっていない・わからない」の回答の割合は昨年も18%で、昨年同様、学年が上がるにつれて割合は下がっている。男女別にみると、男子高生のほうが高い割合で「決まっていない・わからない」と回答した。
なりたい職業の全体TOP3は、「教師・教員・大学教授」「国家公務員・地方公務員」「看護師」だった。そのほかにも「医師」「警察官・消防官・自衛官」「保育士・幼稚園教諭」「薬剤師」などもランクイン。昨年の調査と同様に、国家資格が必要な職業が多く選ばれた。
男女別にみると、女子高生のTOP3には、昨年と変わらず「看護師」「教師・教員・大学教授」「国家公務員・地方公務員」がランクイン。
「看護師」は、昨年に続き今年も女子高生がなりたい職業の1位。看護師になりたい理由として、家族の影響や働く姿に感銘を受けたという声もあった。
2位の「教師・教員・大学教授」は、憧れの教師や親などの影響も大きい。3位の「国家公務員・地方公務員」は、収入の安定や国を背負うやりがいなどに魅力を感じているようだ。
一方、男子高生のTOP3には、「教師・教員・大学教授」「国家公務員・地方公務員」「システムエンジニア・プログラマー」がランクイン。「教師・教員・大学教授」は、昨年は3位(6.0%)だったものの、今年は1位(8.1%)に。
2位の「国家公務員・地方公務員」は、安定しているというイメージから選ばれている様子。男子高生では、昨年に続き「システムエンジニア・プログラマー」のほか「ゲーム業界の仕事(ゲームデザイナー、ゲームクリエイターなど)」も上位にランクインした。
実際に就活や会社選びをするときのことを想像して、将来働く会社/企業選びで特に重視しそうなことを、最大5つまで選んでもらったところ、全体TOP2は、「給料/ボーナスなどの待遇がいい」「人間関係/職場の雰囲気がいい」が僅差で、どちらも4割超。
女子高生1位は「人間関係/職場の雰囲気がいい」で5割超。職場の人間関係や雰囲気を気にする女子高生が多いことが分かる。また、働きがいややりたいことなども4割台と上位に続く。「土日が休み」も6位で、やや重視している傾向がうかがえる。
男子高生の1位は「給料/ボーナスなどの待遇がいい」で4割超。2位は「仕事の内容が、自分のやりたいこと/得意なことである」となっている。上位の顔ぶれは女子高生に似通ってはいるが、「転勤が少ない」が女子高生よりも高めの割合で10位にランクインした。
またランキング外だが、「将来性がある注目の業界」も男子高生の方が割合が高い傾向。
学年別にみると、「福利厚生/社員へのサポート体制が充実している」の割合が、男女ともに学年が上がるにつれて高くなっている。
また、「10年後どんな自分になっていたいと思うか」を聞いたところ、全体TOPは「安定した収入を得ていたい」で5割超。将来は金銭的な不安を感じることなく生活していたいという、堅実な高校生の気持ちがうかがえる。
全体の2位以降は、「好きな相手と恋愛・結婚していたい」「趣味を楽しんでいたい」「仕事とプライベート 、両方を充実させていたい」、「だれかの役に立っていたい」が4割台で続いた。
男女別にみると、女子高生のTOP3は「安定した収入を得ていたい」「好きな相手と恋愛・結婚していたい」「仕事とプライベート、両方を充実させていたい」がそれぞれ5割超の僅差でランクイン。
女子高生は、全体的に各選択肢の割合が高くなっていることからも、将来に対していろいろなイメージ像を持っている様子。また、女子高生は男子高生に比べて「親孝行/家族孝行をしていたい」と思っている人の割合が高い。
男子高生のTOP3は、「趣味を楽しんでいたい」「安定した収入を得ていたい」「好きな相手と恋愛・結婚していたい」がそれぞれ4割超。男子高生は「お金持ちになっていたい/稼いでいたい」も女子高生と比べると上位にランクインし、割合もやや高め。
女子高生・男子高生ともに、上位には安定や自分の時間の充実はもちろん、だれかの役に立ちたい、目標や夢をかなえていたいといった項目もランクインしており、未来への力強さや意志が感じられる。
この調査は、日本全国の高校1年生~3年生の男女を対象に、9月7日~8日にかけて、LINEユーザーを対象にしたスマホWeb調査で実施。有効回収数は1044サンプル。
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