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2021年12月6日

手間とコストが1/3以下に! 環境復元ソフト「Virtual Recovery ver.2」/京都ノートルダム女子大学

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環境復元機能を利用しているPCに対し1台ずつ更新していてはキリがない

京都ノートルダム女子大学

学校などで大量のコンピュータ端末を設置していると、必ずと言っていいほど問題になるのが「環境復元」への対応だ。

図書館情報センター システム管理課課長 
緒方 挙 氏

環境復元とは、簡単に言えば、任意に設定した状態にPC等をリカバリすること。例えばPC教室の端末は、不特定多数の生徒・学生が使用する。新しいファイルを作ったり削除したり、アプリをインストールしたり、パスワードや検索の履歴が残ったり。あるいは、誤操作で気付かないまま設定変更がなされていたり。これが各端末でバラバラに起こっている状態では、授業でまともに使えないのはもちろん、保守上のリスクも大きい。

「当初は1台1台環境復元していたので、もう大変でした。アルバイトスタッフに作業してもらっていましたが、人件費もばかになりません。加えて、きちんと復元されたか1台ずつ確認しないといけませんから、これも大きな負担でした」と、当時を振り返って嘆息する京都ノートルダム女子大学・システム管理課課長の緒方挙氏。

新たな環境復元ソフトを導入するも、課題が山積

そこで、管理用の端末1台だけ更新すれば、回線を通してすべての端末が同じ環境に更新される「環境復元ソフト」を導入。問題は解決されたかに見えたが、その環境に対し更新の必要性が発生した際、環境復元機能がかかっている状態で更新を行っても当然ながら環境復元の機能により元の状態に戻ってしまうため、「環境復元の状態を解除→更新→再度環境復元設定」の対応が必要で非常に手間がかかった。さらに「導入したシステムは、端末への負荷が大きく、導入から3年しないうちに起動に時間がかかるようになり、授業に支障が出ているといった現場からのクレームが増えたのです。加えて管理システムとしてサーバが必要な仕組みで、サーバの維持費用も重くのしかかっていました」(緒方氏)。

通常、復元は端末内部で何度も書き込み作業を行うものであるため、メモリやHDDへの負荷となって端末の劣化を早める。HDDから「カラカラ」という異音がするのを聞いたことがある人もいるだろうが、それも劣化現象の一つだ。起動が遅くなるのは、そうした工程や負荷が発生するためである。加えてサーバは、設置台数にもよるが一般的に年間数百万円もの維持管理費用を要する。このように、一括更新はできるようになったものの、新たな形でストレスを抱える羽目になったのだ。

サーバを必要としない環境復元ソフト「Virtual Recovery ver.2」

再び環境復元ソフトの見直しを迫られることになった緒方氏。もう同じ轍を踏むわけにはいかない。条件は、サーバレスで「維持費用を削減でき、端末への負荷が低く、(復元後の)起動が早い」ことである。さらに「機能面としては、マスターイメージを残りのPCに展開するひな形の配布ができること、また複数のイメージを切り替えて使えるマルチブートに対応できることでした」(緒方氏)。そこで白羽の矢を立てたのが「Virtual Recovery ver.2」(コンピュータエデュケーションシステム)だ。Virtual Recovery ver.2は、サーバを必要としないことが最大の特長で、更新用のPC端末のみで作業が行える。これによって、状況は大きく転換した。

Virtual Recovery ver.2の特長

まず、最大の懸念であった費用面。サーバに代わって管理用のPCを1台用意するだけで良いため、年間の維持コストは教室により異なるが、以前の1/2~1/3程度までになった。また実際の更新作業は、学生課のヘルプデスク担当者が兼務かつ1人で行っている。「以前の仕組みでは、そのシステム上、授業中に更新作業はできませんでした。そうなると残業して作業するしかありません。しかし今は、更新作業実行の時間も事前に指定できます。1回の作業は15分程度で済むので、本来のヘルプデスク業務に専念もできます。設定だけして帰宅すれば夜のうちに作業が進みますから、職員の労働環境の改善にも繋がっています」と緒方氏。人件費や時間的コストも削減できているようだ。

大幅なコスト削減が可能 
ご参考:ネットワークブートシステムとのコスト比較

これまでの懸念点であったPC起動時の遅さも改善された。仮に4年間使用したPC端末を復元すると、起動に8分以上かかるのが平均だと言われるが、緒方氏はこう評価する。

「2019年に、Virtual Recovery ver.2導入と同時に端末の入れ替えも行いました。現在3年目ですが、動作遅延など端末の劣化兆候は見られません」。Virtual Recovery ver.2は独自のパーティションシステム(記憶されたデータを分割整理する仕組み)を採用しており、端末への負荷が低いためだ。緒方氏は「このままの調子であれば、次の入れ替え時期を延長することも検討できる」と言う。端末の購入・リース料金の面でも大きなコストカットに繋がるだろう。

端末への負荷も軽く、起動時の動作遅延とも無縁

トラブルが起きてもすぐに修正、専門知識がなくても直感的に分かりやすい操作性

こうした環境復元や端末アップデートを行う際、もう一つ担当者を困らせがちな要素がある。アップデート内容との相性が悪く、以前は使えていたアプリが急に起動しなくなるなど、不適切な更新をしてしまうトラブルだ。

緒方氏はこう語る。「例えば以前は、一度アップデートをかけると、その前の状態には簡単に戻せないのがネックでした。失敗すると対応に多くの時間と手間がかかるので、『実行しても大丈夫か』と賭けのような気持ちで臨みました。担当者の『間違えてはいけない』という心理的負担はかなり大きなものでした」。

しかし、Virtual Recovery ver.2には「いつの状態に戻すか」を指定できる「ロールバック機能」が搭載されている。トラブルがあっても簡単に原状回復できるため、先生からの「このアプリを入れてほしい」という要望にも気軽に応えられるようになり、運用上のストレスは大きく減ったそうだ。

とにかく最も怖いのは「いま、端末がどういう状態なのか分からない」ことだ、と緒方氏。一般的な環境復元ソフトは、いわゆるBIOS画面のように文字列だけでオペレーション画面が表示されるものが多い。一見しただけでは更新具合が分かりづらいので、配信が完了したか、1台ずつ確認することも。Virtual Recovery ver.2はそのあたりも視覚的に分かりやすい構成になっており、非常に助かっていると言う。

分かりやすいオペレーション画面

現在、4つの演習室、162台の端末でVirtual Recovery ver.2を導入している同大。無線配信で差分更新ができる利便性から、今後は貸出用端末への導入も検討している。

関連URL

京都ノートルダム女子大学

Virtual Recovery ver.2

コンピュータエデュケーションシステム

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