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2021年12月13日

学校でのプログラミング教育、教員の3割以上が「実践的でない」と回答=SAI調べ=

SAI(エス・エー・アイ)は、小・中学校の教員1019人を対象に実施した、「学校でのプログラミング教育に関する調査」の結果をまとめ、10日に発表した。

それによると、「プログラミング教育で使用している教材は何か」を聞いたところ、「タブレット」(69.8%)との回答が最も多く、次いで「PC」(41.1%)、「テキスト」(35.8%)と続いた。

「使用している教材に対する子ども達の反応や学習状況」を尋ねたところ、「新鮮さがあって、楽しそうに活用している」(20代男性/沖縄県)、「タブレットやPCを普段から活用することで、進んで調べ学習に活用している」(30代男性/奈良県)、「関心を持ち、試行錯誤している姿がみえる」(30代女性/高知県)などの声が寄せられた。

また、「現在実施されているプログラミング教育は実践的であると思うか」と質問したところ、「とてもそう思う」(17.7%)、「まあそう思う」(48.9%)、「あまりそう思わない」(28.6%)、「全くそう思わない」(4.8%)という結果になった。

6割以上の教員は実践的だと思っているものの、実践的とは思わない教員が3割以上いることが分かった。

「実践的でないと思う理由」を聞いたところ、「内容が難しい。小学生が楽しく簡単に取り組めるようなものを教科書に載せてほしい」(20代女性/三重県)、「実際どのようなものが社会で使われているか、教員があまり把握できていない。どこを教えればよいか難しい」(20代女性/大阪府)、「生活に活かす場面が少なく感じる」(20代女性/秋田県)などの声が寄せられた。

「実践的なプログラミング教育をするためには、何が必要だと思うか」と質問したところ、「プログラミングに関する知識が豊富な指導者」(48.4%)との回答が最も多く、次いで「子どもが楽しめる学習方法」(44.0%)、「将来的に社会で活かせる有用な知識」(43.7%)と続いた。

「現在のプログラミング教育に関して、教員として抱えている課題はあるか」を聞いたところ、「チームズなどチャット機能を使った児童間のトラブルへの対応」(20代男性/奈良県)、「ゲームをする子ども達がいる」(20代男性/沖縄県)、「ICT機器の利用状況が各家庭によって異なるため、学校内でも格差が生まれてしまう」(20代女性/愛知県)などの意見があがった。

「抱えている問題に対して、どのような対策を講じているのか」を尋ねたところ、「外部の機関からの出前授業や研修をしてもらえないか検討している」(30代女性/大阪府)、「ICT支援員から助言をもらいながらの操作習得」(30代女性/愛媛県)、「基礎的なテキストから教材を作り上げている」(30代男性/佐賀県)などの声が寄せられた。

「現在、学校でのプログラミング教育に関して、地域の企業や団体と連携しているか」を聞いたところ、「連携する予定はない」(45.1%)との回答が最も多く、次いで「今後連携していく予定」(38.5%)、「連携している」(16.4%)と続いた。

「今後連携していく予定」と「連携している」を合わせると5割を超え、地元企業や団体とのアライアンスの重要性・有用性が認識され、対策が進められていることが分かった。

また、連携していると回答した教員に「実際にはどのような形で連携しているのか」を聞いたところ、「月1回の講師派遣」(50代女性/京都府)、「支援員が学校に常駐している」(30代女性/長野県)、「リモート会議」(30代女性/東京都)、「機材の提供」(30代男性/神奈川県)などの声が寄せられた。

「プログラミング教育に関して、企業のプロの力を借りるべきだと思うか」との質問には、8割以上が「とてもそう思う」(41.8%)、「まあそう思う」(44.4%)と回答した。

この調査は、小・中学校の教員1019人を対象に、11月15日~16日にかけて、インターネットで実施した。

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調査結果の詳細

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