2021年12月22日
小学生の親の6割以上が「子どものプログラミング学習の内容を知らない」=ToLico調べ=
ToLicoは21日、小学生の子どもを持つ親1004人を対象に実施した、「子どものプログラミング学習に関する調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「自身がプログラミング教育を受けることができなかったことに対して、悔しい(受けたかった)と思ったことはあるか?」と質問したところ、3割(32.4%)の親が「ある」と回答。「ない」は67.6%だった。
「プログラミングは、将来役に立つと思うか?」と質問したところ、8割以上(83.9%)が「思う」と回答。「思わない」は16.1%だけだった。
「子どものうちからプログラミングに触れることは必要だと思うか?」との質問には、9割以上が「とてもそう思う」(40.5%)、「少しそう思う」(53.2%)と回答した。
プログラミングが必要だと思う理由については、「出来る事が増えるのは将来の可能性が広がりそうだから」(30代女性/パート・アルバイト)、「子どもの頃の方が柔軟に知識を吸収出来そう」(30代男性/会社員)などの声が寄せられた。
また、「小学校でのプログラミング学習の内容について、どれくらい知っているか」を聞いたところ、6割以上の親が「あまり知らない」(42.4%)、「全く知らない」(22.6%)と回答。知っているは、「少しだけ知っている」(31.2%)、「詳しく知っている」(3.8%)だった。
「子どもが小学校でプログラミング学習をすることに対して不安はあるか」を聞いたところ、3割の親が「とても不安」(4.3%)、「少し不安」(27.8%)と回答。「あまり不安ではない」(48.9%)、「全く不安ではない」(19.0%)の声もあった
「具体的にどのような不安があるか」を聞いたところ、「学校の授業だけで良いのか」(53.4%)と回答した親が最も多く、次いで「自分の子どもがついていけるのか」(45.7%)、「学校の教諭のプログラミングの教育レベルは十分なのか」(39.1%)と続いた。
では、「2025年から大学入学共通テストで『情報教科』が追加されることを知っているか」を聞いたところ、8割以上(83.1%)が「知らない」と回答。「知っている」は2割以下(16.9%)だった。
「科目追加に関して、不安なこと」を聞いたところ、「プログラミング学習についていける教諭の育成がそんな短期間にできるのか。教えることができるのか。保護者としては不安不満に感じる」(30代女性/公務員)、「勉強しなければいけないことが多くなり、部活など他のこととの両立ができるのか、勉強内容についていけるのか」(40代女性/専業主婦)などの声が寄せられた。
「小学校の授業以外でのプログラミング学習の場があれば、利用したいと思うか?」との質問には、7割以上が「とてもそう思う」(17.3%)、「少しそう思う」(53.5%)と回答した。
この調査は、小学生の子どもを持つ親1004人を対象に、11月26日~27日にかけて、インターネットで実施した。
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