2022年4月13日
コペル、発達障がいのある子どもの保護者1000人に「困りごと」などをアンケート調査
コペルは12日、発達障がい(ASD)の子どもを持つ保護者1002人を対象に実施した、困りごと・就学進路などの個別相談・就学先を選ぶためのアドバイスなどに関するアンケート調査の結果をまとめ発表した。
それによると、ASDの子どもと「コミュニケーションが取りづらいと感じるか」を聞いたところ、「とても感じる」27.6%、「感じる」47.7%、「あまり感じない」21.2%、「感じない」3.5%という結果になった。
また、「落ち着きがないと感じるか」を聞いたところ、「とても感じる」36.8%、「感じる」45.9%、「あまり感じない」14.1%、「感じない」3.2%だった。
「子どもの特性に合わせた対応の仕方が出来ていると思うか」と質問したところ、6割以上が「あまりできていない」59.3%、「できていない」9.1%と回答。
「脳の機能障がいと分かっていてもイライラしてしまうことがあるか」と質問したところ、9割以上が「頻繁にある」43.8%、「たまにある」51.0%と回答した。
「子どもの心のケアについて気になることがあるか」を聞いたところ、8割以上(85.9%)が「ある」と回答。
また、「周りの目が気になるか」と質問したところ、6割以上が「常に気になる」21.0%、「気になる」45.9%と回答。
「周りからの理解が少ないと感じるか」と質問したところ、9割近くが「とても感じる」40.3%、「多少感じる」49.3%と回答した。
未就学児の子どもを持つ親に、「就学先選びで不安なことはあるか」と質問したところ、「選び方や基準が分からない」55.2%との回答が最も多く、次いで「相談できる人がいない」47.5%だった。
小学生の子どもを持つ親に、「子どもは現在の就学先に満足しているか」を聞いたところ、3割が「あまり満足していない」25.6%、「満足していない」4.7%と回答した。
現在の公教育に対して、「今後改善してもらいたいと思うこと」を聞いたところ、「福祉サービスのより分かりやすい利用方法を提示して欲しい」「ある程度は健常児とのふれ合いが必要だと思う。普通の集団のなかで過ごす機会も欲しい」「個別に応じた教育、関係機関(放課後デイなどの療育機関、卒園した保育園など)との連携の強化」などの声が寄せられた。
この調査は、ASDの子どもを持つ保護者を対象に、3月11日~14日にかけて、インターネットで実施した。有効回答数は1002人。
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