2022年1月18日
授業の質が学習充実感を決定、対面授業かどうかは関係なし =立命館大学調べ=
立命館大学は、コロナ禍における授業実施状況や学生の学びの状況を把握することを目的に、2021年度春学期に学生を対象とした授業アンケートを実施し、その分析結果を公開した。

同大学は2020年春学期からおよそ1年半の間、大部分の授業をオンラインで実施。当初は、教員も学生も試行錯誤していたため、授業アンケート結果は授業外学習時間を除き、すべての項目で前年度を下回ったが、教員、学生のWeb 授業に対するスキルが向上し、2021年春学期は「到達目標達成度」や「学び役立ち度」など、講義系及び小集団で2019年度を上回った。
これらを下支えする取組として、とりわけ「フィードバック」の重要性が指摘され、課題や小テストの分量がやや多くても、フィードバックが十分にあれば学生の授業に対する満足度が上がることも分かってきたという。
対面授業かWeb授業かというよりは、「学習意欲の促進」や「フィードバック」「学びスタイル適合度」などの『授業の質』をいかに上げるかが、「到達目標達成度」や「能動的学習態度」「総合的満足度」などの『学習充実感』につながるという結果が示され、授業の対面/Web の有効性の差については、『学習充実感』や『授業外学習』に与える影響が極めて軽微であることも判明。対面授業、Web授業の間に「到達目標達成度」や「総合的満足度」に関して差はなく、またその間の分布の比率にも大きな差はない。
今後はWeb 授業のみならず対面授業においても、培ってきたDXを活用し、十分なインタラクションやフィードバックを心がけながら、適切な量の課題を課すことで授業外学習を促し、学生の能動性を高めることが『学習充実感』に最も重要であることが分かったという。
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