2022年1月21日
中高生の約4人に1人が「オンライン受検の経験あり」 =栄光ゼミ調べ=
Z会グループの栄光は20日、同社の進学塾「栄光ゼミナール」が、小学1年~高校3年生の子どもを持つ保護者539人を対象に実施した、「小中高生の資格・検定に関する調査」の結果をまとめ発表した。この調査は2019年から実施しており、今回が3回目。
それによると、子どもがこれまでに資格・検定試験を受検したことがあるかどうかを聞いたところ、小学生保護者の61.9%、中高生保護者の91.6%が、受検したことが「ある」と回答。中高生では、約9割が資格・検定試験を受けた経験があることが分かった。
資格・検定試験を受検した目的を聞いたところ、小学生保護者で最も多かったのは「学習や習い事で身につけた知識やスキルの定着度合いを測るため」で、66.4%にのぼった。続いて、「学習のモチベーション向上のため」39.9%、「学習の目標設定のため」39.2%。
中高生保護者では、59.6%が「入試に役立てるため」と回答し、最も多かった。また、小学生保護者と比べると、「将来就きたい職業に役立てるため」34.4%、「学校が受検を推奨していたため」33.0%という回答が多かった。
オンライン受検の経験について聞いたところ、「子どもがオンラインで資格・検定試験を受検したことがある」と回答したのは、小学生保護者8.4%、中高生保護者24.1%。資格・検定試験を受けたことがある中高生の約4人に1人が、オンライン受検を経験していた。
実際に取得した資格・検定があるかを聞いたところ、90%以上の保護者が「ある」と回答。具体的な資格・検定の種類を聞いたところ、小学生保護者の回答が最も多かったのは「日本漢字能力検定」(漢検)で60.2%、次いで「実用英語技能検定」(英検)34.6%だった。
中高生保護者の回答が最も多かったのは「英検」で、87.4%にものぼった。また、前回調査(2020年12月実施)、前々回調査(2019年11月実施)と比較して、傾向に大きな変化はなかった。
一方、「子どもがこれまでに資格・検定試験を受検したことがない」保護者に、その理由を聞いたところ、小学生保護者では「資格・検定の勉強よりも、学校での学習や受験勉強を優先しているから」54.5%、中高生保護者では「資格・検定受検に対する子どもの興味・関心があまりないから」61.5%という理由が多かった。
「子どもが高校生までの間に、取得してほしいと思う資格・検定」を聞いたところ、最も多かったのは、小学生保護者(60.6%)・中高生保護者(71.1%)とも「英検」で、次いで「TOEIC/TOEIC Bridge」(小学生保護者46.3%、中高生保護者39.9%)が多く、英語に関する資格・検定を取得してほしいと考えている保護者が多いことが分かった。
子どもに取得してほしいと思う資格について、その理由を聞いたところ、小学生保護者は「学習や習い事で身につけた知識やスキルの定着度合いを測るため」と「学習の目標設定のため」がいずれも39.9%で最も多かった。
ほかにも、「学習のモチベーション向上のため」35.7%、「将来就きたい職業に役立てるため」39.0%、「子どもの得意分野や興味を広げるため」36.2%も4割弱あった。
中高生保護者では、「入試に役立てるため」が最も多く、約半数(49.7%)にのぼった。
子どもが資格・検定を取得する際に、保護者がサポートしたエピソードを尋ねたところ、「子どもと一緒に夫も受検した。2月が試験だったため、年末年始は親子で勉強する良い機会だった」(小4保護者)、「娘の受験勉強の隣で“英語だけは負けないよ!”と英検の勉強をしている。中学に入ったら一緒に勉強するのも楽しみ」(小6保護者)などの声が寄せられた。
この調査は、小学1年~高校3年生の子どもを持つ「栄光モニター会員」(栄光ゼミナール・栄光の個別ビザビ・大学受験ナビオに通塾する保護者)を対象に、2021年12月8日~22日にかけて、インターネットで実施。有効回答数は539人で、うち小学生保護者が231人(42.9%)、中高生保護者が308人(57.1%)。
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